不可解なぼくのすべてを(05) の商品レビュー

粉山カタ(著者)

2023/09/22

※1巻からの総評
身体が男で心が女であるトランスジェンダーであるヒロインをメインテーマに扱った作品としては良作であったと思います。
物語の構成は非常に面白く、作画も非常に高かったので男の娘の描写（特に身体に関する話題やシーンで腕の骨格だけで男性ってことがわかる作画）がしっかり描かれていてとても見やすかったです。
ただ、1つのシーンをやるのに伏線や前描写が雑に感じてしまい、どうしても話の脈絡や物語の流れに逆らうようにイベントが発生しているので、物語の流れに違和感のようなものを感じてしまうところが多々有りました。魅せたいシーンをしっかり描くことはもちろんですが、それまでの流れの部分もしっかり構成を考えて描いてほしかったとも思いました。