沖縄語をさかのぼる の商品レビュー
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沖縄語は島ごとの特色も魅力的。 日本語と同系統の言葉であり、本書では祖語にまでさかのぼっている。 ●琉球言語の分類 日本・琉球祖語 ・日本語 ・琉球語-沖縄語 琉球語 ・北琉球語 奄美語:奄美徳之島諸言語 国頭語:沖永良部与論沖縄北部諸言語 沖縄語:沖縄中南部諸言語 ・南琉球語 宮古語 八重山語 与那国語 ●日本語と沖縄語 音声、文の構造、語彙や表現で見ていく 沖縄語には“っ”“ん”で始まる語彙がある ●琉球諸語の多様性 しまが違えば、ことばも変わる 「自然言語で変化しない言葉はない」 →外的要因、内的要因 →言葉に残る変化の痕跡 ●比較から琉球語をさかのぼる 考古学者が遺物を断片から復元するように、言語学者も今話されている言葉から言語の祖語を復元することが可能。 比較方法を用いる仮説。 同系である複数の言語の比較により祖語を再建し、祖語から分岐後、どのような変化を経て現在の形になったか。 新しい資料の発見や分析結果で、修正や変更を求められることもある。 借用語に注意する。 〇沖永良部出身者が近くにいるが、沖縄の言葉と全然違うな~くらいにしか感じていなかった。 沖永良部で話されている言葉は、琉球語→北琉球語→国頭語であることがわかった。80歳・90歳代の人たちは、いわゆる本島の共通語を喋らないと学校等で叱られてきた年代であるらしく、国頭語を話すことに、同じ話者がいないと抵抗?を感じるようだ。(全員ではないと思う) 〇沖縄の言葉は方言と思ってきたが、本書を読み、“方言”と括ることに違和感を感じるようになった。方言の定義、調べてみよう 〇言語を調べることで、かつて海洋国家として隆盛を極めた琉球の面影を見ることが出来そうだ 〇言語学には全くの素人で、祖語をさかのぼるという本書の芯の部分を味わいきれなかったことが残念 〇日本語の原始の形が残っている言葉があることが面白い。コアラとかカンガルーみたいなものかな。違うか。
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よく言語学では祖語を推定するのだが、どうも違和感あるな。天才集団が言葉を発明し、それが周りに伝播し、方言として変化していったイメージのようだが、本当なのかな?もっと、インタラクティブに方言群として進化してきたのではないか?
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琉球語の概略と、比較言語学による再建の手法の説明。どういう層に向けて書いているのかよくわからないが、ある程度言語学の知識がないと読み進めるのはきついと思う。ところで書名は「琉球語をさかのぼる」とすべきではなかったでしょうか。通りのよさを重視したのかな。
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