中世は核家族だったのか の商品レビュー
古代から中世、近世にかけての家の考え方の変遷が、社会構造の変化とともに語られており、とても分かりやすかった。中世も核家族が中心であり、成人すると男は家を出て自分の家を作ることが多いこと、男女ともに結婚すれば家を持つことなどが分かる。また、室町時代後期に男系を中心とする家系を重んじ...
古代から中世、近世にかけての家の考え方の変遷が、社会構造の変化とともに語られており、とても分かりやすかった。中世も核家族が中心であり、成人すると男は家を出て自分の家を作ることが多いこと、男女ともに結婚すれば家を持つことなどが分かる。また、室町時代後期に男系を中心とする家系を重んじる社会に移行する時代は、家系が薄れゆく現代とよく似た社会的状況ではないかという視座は興味深い。室町時代の社会や民俗の分かる書籍が少ないように思うが、探して読んでみたい。
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中世と言え、鎌倉時代が現代同様子供に平等に分割し、女子の権利も認められていたとは意外。開墾余地による家族形態の変化はわかりやすいが、では国ごとの違いはどこから来るのか疑問。 家族を歴史的に辿ることは興味深いが、それからまた別の疑問も発生する。 良書と思う。
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中世は結構核家族だったらしい。さらには、家族を持たない人もそれなりにいたらしい。びっくりしたけど、考えてみれば結構ありそうな話だとも。時間でこんなに暮らしって、メンタリティって違うんだな。
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日本は伝統的に大家族は幻想。現代と同じく核家族の時代もあった。古代の村と中世の村に継続性はない。成人したら家を出る。青年が母に養われる例があったことには驚いた。昔もニートや仕事につけない人はいたのか。
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