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名画で読み解く プロイセン王家12の物語 の商品レビュー

4.1

16件のお客様レビュー

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2021/08/29

おもしろくてあっという間に読んでしまった。ハプスブルクの同シリーズの後に神聖ローマ帝国がよくわからない~と思って読み始めたけど、プロイセン史は歴史の流れが日本の幕府っぽくてイメージが掴みやすいのと、地域が現ドイツのエリアからそこまで大きく変わらないので(いや、植民地を多く持ったり...

おもしろくてあっという間に読んでしまった。ハプスブルクの同シリーズの後に神聖ローマ帝国がよくわからない~と思って読み始めたけど、プロイセン史は歴史の流れが日本の幕府っぽくてイメージが掴みやすいのと、地域が現ドイツのエリアからそこまで大きく変わらないので(いや、植民地を多く持ったり、領土をびっくりするほど大幅に拡大してたら本当は彼らは良かったんだろうけど)分かりやすかったような気がします。絵画ベースなので近々積んだ「物語 プロイセンの歴史」あたりも手を付けられる勇気が出てきたぜ

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2021/08/26

情報量が多い!最高! 倒置法を用いた次章への引きで往年の美の巨人たちを思い出した。 本書はドイツ統一を果たしたプロイセン:ホーエンツォレルン家のおはなし。 1701年、スペイン継承戦争のドサクサでプロイセンは公国から王国へ昇格し、王朝の始まりとなった。以降、9代、217年で幕を...

情報量が多い!最高! 倒置法を用いた次章への引きで往年の美の巨人たちを思い出した。 本書はドイツ統一を果たしたプロイセン:ホーエンツォレルン家のおはなし。 1701年、スペイン継承戦争のドサクサでプロイセンは公国から王国へ昇格し、王朝の始まりとなった。以降、9代、217年で幕を閉じる。 フリードリヒ1世(猫背のフリッツ) フリードリヒ・ヴィルヘルム1世(兵隊王) フリードリヒ2世(大王)…生前から死後まで国内外で大人気の大スター フリードリヒ・ヴィルヘルム2世(デブの女たらし) フリードリヒ・ヴィルヘルム3世(不定詞王)…王妃ルイーゼが人気 フリードリヒ・ヴィルヘルム4世(ひらめ) ヴィルヘルム1世(白髪王)…鉄血宰相ビスマルクと二人三脚。ドイツ統一しドイツ帝国皇帝へ。 フリードリヒ3世(我らがフリッツ)…即位後数ヶ月で病死 ヴィルヘルム2世(最後の皇帝)

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2021/08/31

[図書館] 読了:2021/8/14 前書きにある通りハプスブルク家やブルボン家と比べると目立つ女性が少ないので華やかさはあまりないなぁ。ビスマルクが登場してからが断然面白い。 p. 166 一八八八年、帝国議会で皇帝崩御の報告をするビスマルクの声は震え、声は途切れ、ついには...

[図書館] 読了:2021/8/14 前書きにある通りハプスブルク家やブルボン家と比べると目立つ女性が少ないので華やかさはあまりないなぁ。ビスマルクが登場してからが断然面白い。 p. 166 一八八八年、帝国議会で皇帝崩御の報告をするビスマルクの声は震え、声は途切れ、ついには手で顔をおおい、嗚咽をもらして議員らを驚かせた。七十二歳の老宰相は戦友を失いら片翼をもがれたのだ。もうこれまでどおり悠然と空を飛ぶことはできない。(中略)ヴィルヘルム一世はビスマルクの政策に否を発することが多く、だからこそビスマルクは知恵をしぼって練り直し、説得させるだけの十分な論拠を用意した。皇帝の胸先三寸でいつでも宰相は罷免されてしまう。ゆえにビスマルクは常に成功しなければならず、実際、成功し続けた。そんな宰相に去られることを、皇帝は何より恐れた。お互い腹を立てつつ離れがたく、苦労も多いがやり甲斐も大きい。二人を引き裂こうとする勢力は常にあったが、彼らの信頼関係はびくともしなかった。

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2021/07/22

ベルリンで、プロイセン王国の歴史を知ろうと色々な本を読み、歴代王・皇帝の名前を覚えたが、まさにそのプロイセン王フリードリッヒ1世以降の王・皇帝それぞれの物語だった。それほど目新しい内容はなかったが、肖像画などを使ってその人物の見た目も紹介していて、一層各人の個性が引き立てられたよ...

ベルリンで、プロイセン王国の歴史を知ろうと色々な本を読み、歴代王・皇帝の名前を覚えたが、まさにそのプロイセン王フリードリッヒ1世以降の王・皇帝それぞれの物語だった。それほど目新しい内容はなかったが、肖像画などを使ってその人物の見た目も紹介していて、一層各人の個性が引き立てられたように感じた。 素直に面白かった。

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2021/05/24

 シリーズ第5弾とのことだが、わたしは初めて拝読した。  私事になるが、プロイセンの歴史については独学ながらそこそこ知識があると自認している。この本は初心者の頃に読みたかったと感じた。  「名画で読み解く」というシリーズのタイトルにある通り、この本は有名な絵画を多く用い、そこに登...

 シリーズ第5弾とのことだが、わたしは初めて拝読した。  私事になるが、プロイセンの歴史については独学ながらそこそこ知識があると自認している。この本は初心者の頃に読みたかったと感じた。  「名画で読み解く」というシリーズのタイトルにある通り、この本は有名な絵画を多く用い、そこに登場する人物についてのエピソードを紹介する形になっている。なので、人物伝を集めたものといった印象が強い。また、同時期に他国で起こっていたことについても紹介されており、大変興味深い。  ただ、残念に思ったのは、現在時点で訂正されているはず(とわたしは思っている)出来事が、それがされないまま紹介されていることだ。なるほど、この本は「名画で読み解く」ものなので、絵画にまつわる有名なエピソードだったから紹介されたのだろう。出来る限り最近発表・出版された書籍を参考にしている様子も伺われる。けれども〝漏れ〟があったことは、ずっと人口に膾炙しているエピソードで、この本でも多く文面を割いて紹介されている人物のものだっただけに、残念でならない。  繰り返すが、この本は初心者の頃に読みたかったと思った。学び始めの方がプロイセン王家=ホーエンツォレルン家について、簡単に知っておくためにこの本を最初に読むには、ちょうどよく、読みやすいものだと考える。

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2021/05/22

安定の面白さ。ホーエンツォレルン家なんて、人生で初めて聞いた気がするのに、面白く読めた。(日本史だもの、ってことにしよう。) 印象に残ったのは、ビスマルクのおそるべき有能さ。 しかしこの本らしく絵画で言うなら、一番驚いたのは第6章の扉絵『シャルロッテンブルク宮殿庭園のフリードリヒ...

安定の面白さ。ホーエンツォレルン家なんて、人生で初めて聞いた気がするのに、面白く読めた。(日本史だもの、ってことにしよう。) 印象に残ったのは、ビスマルクのおそるべき有能さ。 しかしこの本らしく絵画で言うなら、一番驚いたのは第6章の扉絵『シャルロッテンブルク宮殿庭園のフリードリヒ・ヴィルヘルム三世と王妃ルイーゼ』。なにこの「少女漫画かよ!」っていう絵は。奥様自慢がよく伝わるけど…けど…!

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