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在宅医療の真実 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2024/05/31

茨城で在宅医療にもかかわる医療グループを運営している医師の初めての著作だとか。 もともとは救急医としてキャリアを積み、実家の医療グループを継いで在宅方面にもかかわるようになったとのこと。わりと冒頭で、在宅信奉のようなところがあって、病院を忌避したり救命処置を延命処置と誤解して断っ...

茨城で在宅医療にもかかわる医療グループを運営している医師の初めての著作だとか。 もともとは救急医としてキャリアを積み、実家の医療グループを継いで在宅方面にもかかわるようになったとのこと。わりと冒頭で、在宅信奉のようなところがあって、病院を忌避したり救命処置を延命処置と誤解して断ってしまったりということもあるそう。自分も在宅医療の関係者のほうが病院医療や救急医療の人たちのほうが誠実そうな感じがしてしまっているけど、ちょっと気をつけたほうがいいかもと思った。 途中で重度訪問介護のことがはさまってきたのは、いわゆる在宅医療で進んできたのになぜという感じがした。著者にとっては在宅への目を開かされたきっかけとして書きたかったのかな。 何だかんだいって医師が医療の中心だと思っているかのような筆致に既視感が。その責任感はご立派だけど、悪しきパターナリズムのような感じもする。

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2024/01/29

高橋新書ガイド新書から。違う立場の医師が、直接会って話をして、それぞれの観点を共有するってのは、確実に有効だろうな。

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2023/01/03

高齢者の親を持つ身になれば大変参考になった、これから真剣に考えないといけないし、必要なことであると認識した。

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2022/04/16

終末期の家族を介護していて心配なのは、やはり急変時に往診の先生がすぐに来てくれるのか、救急車を呼ぶべきかということです。 その辺りのことが書かれていたので、参考になりました。

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2022/01/18

第1章 在宅医療は「より良く生きるため」の手段 急拡大する在宅医療 自宅にいて症状を悪化させる患者さん 在宅医療=終末期医療、という誤解 在宅医療の適応は「通院困難」な状態 身近に在宅医療が迫る2つのパターン 若者は働き、高齢者は病院へ 老人医療費無料化の終焉と介護老人保健施設の...

第1章 在宅医療は「より良く生きるため」の手段 急拡大する在宅医療 自宅にいて症状を悪化させる患者さん 在宅医療=終末期医療、という誤解 在宅医療の適応は「通院困難」な状態 身近に在宅医療が迫る2つのパターン 若者は働き、高齢者は病院へ 老人医療費無料化の終焉と介護老人保健施設の誕生 最もリーズナプルな医療の場としての「在宅」 減らされる救急患者の受け入れ先 命の規制緩和が始まっている 「在宅」には施設も含まれる 「自宅で過ごす」をポジテイプな選択と考えたい 第2章 初めてでもうまくいく在宅医療の受け方 基本は2週間に一度の訪問 さまざまなサーピス品目 最初の窓口は「医療ソーシャルワーカー」(MSW) 退院後の不安は「退院前カンファレンス」で解消 介護保険の申請は入院中に 地域の相談窓口「地域包括支援センター」 サービス内容はケアマネジャー次第 サービスの提供者選びは「急な対応」がカギ 極論すれば「中身」 よりも「近さ」 患者さんの一人暮らしをフォローするサーピス 認知症に対応する小規模多機能型居宅介護 在宅医療にかかるお金のすべて 第3章 家族の負担をなるべく軽く ドキュメンタリー番組のような家族はごく一部 家族が頑張るか、サーピスをたくさん入れて楽をするか 親の介設をするのに仕事を辞めなくてはいけないの? デイサービスを使いたくない場合 疲れたら泊まってもらう ショートステイはご家族が心を整える時間 在宅看取りに失敗する原因とは 施設に入所した祖母が私に教えてくれたこと 「ホーム」 の新しい定義 「一人でトイレに行けるか」問題 オムツから卒業できることもある 施設より自宅のほうが社会的コストは高い 第4章 さまざまな介護施設・高齢者施設 在宅医療に深く関わる3つの施設 そのほかの高齢者向け施設・住宅 常勤の医師がいる施設、いない施設 施設内で具合が悪くなったら 3つの施設の選択基準 介護必要度・認知症の有無.費用 第5章 生きる意味を問いかける「重度訪問介護」 重度節害者のための訪問系サービス 24時間介護の仕組み 制度を守り発展させていくために 私が重度訪問介護に抱いていた疑問 生きるとは普通の生活を営めること 家族の負担が軽くなれば、自分も生きていける 第6章 在宅医療の落とし穴は「急変時の対応」 在宅医療は在宅だけでは完結しない 急変時の往診は期待薄 体調が悪化するまで「粘る」在宅医も 在宅で引っ張りすぎる複雑な事情 「延命」と「救命」を混同するご家族 フローチャートにできない難しさ 布齢者救急搬送の増加が内包する諸問題 人生会議の理想と現実 予想された急変と、予想していなかった急変 在宅医と救急医の特異な関係性 いまだに存在する医師の階級意識 述携のかたちを変えられないか 第7章 在宅医療と救急医療の連携はいかに可能か 患者さんが悪くなる前に診るために 照沼秀也先生との出会い 「すぐに連れて来てほしい」「医師同士で話がしたい」 手探りで始めた「ーつの病院連携」 ほかの在宅医から連絡が来るまで 課題は「入院期間をいかに短くするか 退院前カンファレンスにおける病院側、在宅側のやり取り 「9割が自宅に戻れた」という成果 ぎりぎりの場面で重みを持つ在宅医の言葉 在宅と救急の連携は安心への第一歩 関心は全国の救急医にも 1つの病院連携を一人でできる医師を育てる

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2021/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以前から、在宅医療に興味があり、書店で見つけて購入。著者は、在宅医療と救急医療を中心とした地域医療に従事されている医師である。在宅医療が国の推進によって充実する一方で、救急医療が手薄になることを危惧していた。 はじめにを読んだ時点で「ああ、私は在宅医療を何も分かっていない」と思い知った。読んでよかったと思ったしまた読み返したい。 第2章はこれから在宅医療を受ける予定の方やそのご家族に向けて書かれている。 在宅医療は必ずしも看取りを前提としておらず、患者さん一人ひとりの「生きる」を支える医療であること。身近なものになってきた今だからこそ、よりよい人生を生きるための1つの手段であることを覚えておきたい。

Posted byブクログ

2021/05/27

心不全患者を在宅と連携したいとおもっている自分にとって、参考になる記載が多かった。 在宅の先生と直接連携をとって、悪くなりすぎる前に入院させたり、早めに退院させる体制を取ることはすごく可能性を感じた

Posted byブクログ