最新宇宙大図鑑220 の商品レビュー

ニュートンプレス(編者)

2021/11/22

「星雲」,「系外惑星」,「ブラックホール」,「ビッグバン宇宙」など,しっかり説明するのはむずかしい宇宙のキーワードは意外にたくさんある。
本書では,大きな変遷をたどってきた「宇宙探求の歴史」,華々しい最期をとげる「星(恒星)の一生」,私たちに最も身近な「太陽系と星座」,宇宙の中でひときわ目立つ天体「銀河」,そして天文学の発展を牽引している「宇宙観測の最前線」という,五つのテーマにわたって,知っておきたい重要な宇宙のキーワードを取り上げ,一つ一つ丁寧に紹介していく。

2021/05/31

1981年創刊の月刊科学誌「Newton」の別冊誌。2021年5月刊行。
宇宙について、下記の5つのテーマに沿って、220個のキーワードを解説したもの。2019年に刊行された旧版『宇宙大図鑑200』に新たに20個のキーワードが追加されている。
1.宇宙探求の歴史：地動説、ケプラーの3大法則、一般相対性理論、ビッグバン宇宙論、スティーブン・ホーキング、ダークエネルギー、等
2.華麗なる星の一生：暗黒星雲、原子星、恒星の寿命、星の等級、超新星、ブラックホール、等
3.太陽系と星座：太陽系、惑星、月の満ち欠け、アルテミス計画、エウロパ、系外惑星、スーパーアース、ドップラー偏移法、等
4.宇宙を彩る銀河たち：銀河系、アンドロメダ銀河、マゼラン雲、銀河の衝突、ガイア計画、等
5.宇宙観測の最前線：アポロ計画、はやぶさ２、クルードラゴン、ハッブル宇宙望遠鏡、アタカマ宇宙論望遠鏡、すばる望遠鏡、等
①オールカラーの図解や写真により、ビジュアルにわかり易い、②日進月歩の分野での最新の情報・データが反映されている、③テーマ、ワードによっては、それだけで新書一冊になりそうなものを、素人にとって必要十分なレベルにコンパクトに解説されている、という点で、一般人が宇宙（科学）の最前線を知る上で、有用な一冊と思う。