酒と作家と銀座 の商品レビュー
文壇と称されていたものの一つの活動地である文壇バーでの内情は 彼らの書籍の断片からすくい取るばかりでは判然としない部分も多かったので バーのママ視点でこういった書籍は記録として興味深い。 昭和期の文章に散見されるコミュニティ内での酒や、男女関係のある種古色蒼然とした振る舞いは、...
文壇と称されていたものの一つの活動地である文壇バーでの内情は 彼らの書籍の断片からすくい取るばかりでは判然としない部分も多かったので バーのママ視点でこういった書籍は記録として興味深い。 昭和期の文章に散見されるコミュニティ内での酒や、男女関係のある種古色蒼然とした振る舞いは、昔は良かったで手放しに受け入れる感性は自分にはないように思うが それはそれとしても、この界隈で醸成された熱や浪漫というものは、当時も今も文学への憧憬と地続きであるように思う。
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