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スウェーデンボルグ の商品レビュー

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2024/08/21

善を為すは我が宗教なり 科学者としての出発: 鉱山師の家系 イギリスでの天文学修業 工学的発明への意欲 カルルへの出仕 鉱山技師としての活躍 原初の自然点ー革新的な原子論 宇宙論ーニュートンへの挑戦 霊へのめざめ: 霊魂・アニマ 先見的な大脳皮質論 自然的な心と霊的な心をつなぐ合...

善を為すは我が宗教なり 科学者としての出発: 鉱山師の家系 イギリスでの天文学修業 工学的発明への意欲 カルルへの出仕 鉱山技師としての活躍 原初の自然点ー革新的な原子論 宇宙論ーニュートンへの挑戦 霊へのめざめ: 霊魂・アニマ 先見的な大脳皮質論 自然的な心と霊的な心をつなぐ合理的な心 科学的探究の限界 夢解釈 イエス・キリストを幻視 幻視体験 その霊的世界: 死後の人間である霊 霊にも身体と精神 死は生の連続であり移行 霊界と自然界の類似と相違 照応 剥脱 天界と天使たち 「創世記」を読み直す: 徹底した聖書研究 霊的→天的人間 善悪を知る木 原罪とは生命秩序の転倒 人類史とパラレルな新生の心理学 不変宗教への道: 機械論→目的論 神人 贖罪論 真の三位一体 意志が生み出す善悪 自らに課した規律 晩年の日々

Posted byブクログ

2021/07/28

霊界との交信、千里眼によるストックホルム大火の体験など、オカルト的な逸話に事欠かない異端の思想家の解説書。彼をオカルティズムの始祖としてのみ理解するのではなく、その科学者・技術者としての側面から、カトリック・プロテスタント双方に対する激しい攻撃に基づき「新しい教会」を構想する神学...

霊界との交信、千里眼によるストックホルム大火の体験など、オカルト的な逸話に事欠かない異端の思想家の解説書。彼をオカルティズムの始祖としてのみ理解するのではなく、その科学者・技術者としての側面から、カトリック・プロテスタント双方に対する激しい攻撃に基づき「新しい教会」を構想する神学者としての側面まで、彼の思想体系のエッセンスを抽出している。もとが新書ということもあってか、現代の様々な学問や文学に彼が与えた影響を強調したり、直接の影響はなくとも実質的な先駆者として扱ったり、儒教や仏教と彼の教えの共通性を仄めかしたりするなど、スウェーデンボルグの現代日本的意義を強調しすぎているきらいはあるものの、『天界の秘儀』に代表される大部の著作を遺したこの思想家の紹介・解説書として非常に面白い。

Posted byブクログ