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アウトサイダーたちの太平洋戦争 の商品レビュー

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2021/11/29

戦時下の軽井沢。同盟国ドイツの他中立国 の外国人も多く集められていた。散逸した多くの資料を集め忘れられたリゾート地の過去に迫る力作。 三笠ホテルや万平ホテル、旧軽井沢に居住させられた外国人。ドイツ人や迫害を逃れたユダヤ人、白系ロシア人など。特高警察に睨まれつつも食糧難と寒気を乗...

戦時下の軽井沢。同盟国ドイツの他中立国 の外国人も多く集められていた。散逸した多くの資料を集め忘れられたリゾート地の過去に迫る力作。 三笠ホテルや万平ホテル、旧軽井沢に居住させられた外国人。ドイツ人や迫害を逃れたユダヤ人、白系ロシア人など。特高警察に睨まれつつも食糧難と寒気を乗り切る。 終戦で多くの資料が焼却され実像の分からない中で多くの手記や廃棄を免れた資料がを分析しその実像に迫る。 中山道の宿場町から外国人の避暑地へ。軽井沢の持つ独自の歴史が、結果外国人を守ることとなる。 また昭和17年11月に横浜港でドイツの軍艦の爆発事故があったことは本書で初めて知った。 翻訳の傍ら資料を収集してきた筆者。その熱意が身を結んだ力作である。

Posted byブクログ