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幾何学の偉大なものがたり の商品レビュー

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2022/01/11

「測量」で紹介されていた本、読了。 年を跨いでやっと、読み終わったー。 たくさんのカラフルなイラストとはイメージが違い…いやいや難しいよ。 長さから角度、平面図形の発展し、立体…最終的には地球を飛び出し、太陽系まで。 理解しようとする努力、もうここまでくれば執念とも言えるだろ...

「測量」で紹介されていた本、読了。 年を跨いでやっと、読み終わったー。 たくさんのカラフルなイラストとはイメージが違い…いやいや難しいよ。 長さから角度、平面図形の発展し、立体…最終的には地球を飛び出し、太陽系まで。 理解しようとする努力、もうここまでくれば執念とも言えるだろう。 数学で全て証明しようと試みる、宗教みたいなものかも。 こういった学問に時間を割けるということは、それだけ裕福であったことの証明でもあるんだろうな。 そんでもって得られた知識は社外秘みたいな感じで、ある意味特権意識を持った人々の間で受け継がれていた。 少し前に、ピカソがゲルニカを描いた時の下絵を順番に解説した番組をちょっとだけみたけれど、最終的に二等辺三角形に配置して、自然に視点が向くように計算されている、という話だった。 この他にも、絵画や建築物にも黄金比やモチーフとして○△□を取り入れたり、球表面の直角等辺等角三角形を利用して安定感や視点を誘導していることを知った。 美術…自然に存在する形は、美しく感じるものなのだろうか。。 まぁそれはわからないが、その他の自然物と調和しやすい、ということはあるだろう。 自然への尊敬の念、とも取れるか。 いずれにしても、自然から学ぶことは多い。 そこに持続可能な社会を築くヒントは含まれているだろう。 最近子どもがSDGsの学習をしていて、それを小耳に挟むことが多く、こういう発想になりやすいなw というかSDGsって社会だけではなく、家庭科や果ては道徳?(ジェンダーの問題)でも学習しているのを聞き、何と幅広い概念なんだろうと思ったし、何でもありだなと思った。 SDGsって言えば、年賀状だって出さなくて良くなるし。 正解があるわけではないから余計に、なんかずるいよな。 さてさて最後にどうしても、私が気になるのはこういうこと。 プラトンのことばが印象的だった。 ある種のことについては、声に出して話すだけがよい。書かれたものは、「ほんのわずかな言葉さえあれば理解に足りるようなごく僅かな者」をのぞいて誤解される恐れがあるからでもある。 一度言葉にしてしまえば、誤解を受ける可能性がある。 それを恐れずに、文章が書きたい。 「言葉は消えても、文字は残る。それが僕の望みだ。」

Posted byブクログ