コロナ倒産の真相 の商品レビュー

帝国データバンク情報部(著者)

2023/02/17

ニュースでは、ひとまとめだったり、雑なラベリングで使われるコロナ倒産。個々に見ると、それぞれケースに分かれる。ギリギリのやりくりで、何とかやってたとこに、コロナがとどめを刺したり、ビジネスモデル自体がコロナで回らなくなったり。
帝国データバンクがまとめているだけに、かなり生々しい。

2022/08/15

　コロナが原因で見通しが立たなくなり倒産に至ったのは事実だが、いずれのケースもその業界の倒産事例にありがちなケース。まだコロナ初期倒産の振り返りが中心かなと。

　特にアパレル関連について、業種上仕入〜売上入金までの期間が長くなりがちで、不良在庫がないか、在庫だまりは金にならない資産を積んでるだけで、資金繰りを圧迫してるという自覚があるか、という視点は改めて大切かと思った。

2022/07/19

コロナ関連倒産の事例を実名で挙げている。大半はよく言われている通り、「元から経営が行き詰まっていた会社がコロナで止めを刺された」ものだ。なので本書は、身の丈に合わない拡大戦略や市場の変化に対応できなかった企業の「オーソドックスな」倒産事例だ。追い打ちをかけるように社員による横領なども絡んでいる事例も。倒産する企業はやはりそれなりの背景があるものだ。

ほんの数ページだけ、本当にコロナが原因で倒産した事例がさらっと触れられている。例えば、コミックマーケット向けの印刷をしていた会社が、コミケの相次ぐ中止で売上が蒸発した、とか。これら事例は、主力事業で稼げなくなった時の転換が図れなかった事業だが、市場の変化があまりにも急だったのは致し方なしか。

2022/05/16

　コロナ倒産の事例を集めた本。このあとコロナ融資の返済が本格化してきたあと、さらに大きな倒産の波が来るはず。

2022/02/01

コロナ対応の施策が少なからず功を奏しているといっていいのか
「これほど順風満帆だった企業が・・・」といった、感染病のもたらす峻烈な影響による事案はあまりないのが読み応えに欠ける。

2021/09/21

実際の社名をデータとして載せております。で、弱り目にたたり目的な、コロナがとどめとなったものの方が多い感じですね。娯楽などの厳しい業種の周り、メンテだったりとそう言うところってのは、直接の保護もなくや話題にもならず苦境となってますが、どうしても一局集中の招いた結果感、その前からの揺らぎがこれにて結実みたいな、感じが印象に残ります。

2021/09/07

具体的な企業においての、コロナ倒産に至る経緯が多数挙げられている。
コロナ以前から綻びがあったのかなという印象も受ける。

事例の蓄積という点で、興味深く読めた。

2021/06/23

信用調査会社大手、帝国データバンクによるコロナ禍での倒産企業の分析。日々速報で流れている情報を深堀しつつまとめた感じの本。

いわゆるゼロゼロ融資の拡大で、コロナ禍での倒産件数は実は減少している。その中で倒産していった企業は、コロナによる影響以前になにがしか問題を抱えていた企業のケースが多い。業界の構造的な不況、不正会計、資金の私的流用、などなど、基本的な問題があぶりだされた格好。

今後ゼロゼロ融資が収束していくと、倒産企業数は伸びると言われている。その時は、2020年とは違う倒産トレンドが出てくるのだろう。

2021/05/23

コロナ倒産の色んな事例を知れて勉強になった。
アパレル、娯楽、観光、飲食、製造の業界ごとに分けられていて、それぞれの今の状況についてもわかった。
コロナ倒産に終わった企業は、それ以前から色んな問題を抱えていて、コロナが引き金になったに過ぎない。