関係改善をあきらめて距離をおいたら、塩対応だった婚約者が絡んでくるようになりました の商品レビュー

雨野六月(著者),雲屋ゆきお(イラスト)

2021/08/17

ビアトリスに対するアーネストの態度は許せないけれど、アーネストの周りにアーネスト自身を見て、ちゃんと味方になってくれる大人がいたら全く違う結果になったかも。と思った。小さい頃からの教育が、大きく影響したと思うから。
ビアトリスが学院で違う考えを持つ友達に出会えたのは本当によかった。小さい頃からの教育を受けてきたのは、ビアトリスも同じだろうし。今までの長い期間の経験は、中々忘れられるものではないと思うけれど、カインや友人たちと一緒に楽しく過ごせるといいな。

2021/05/19

「ビアトリスは実家の力で強引に俺の婚約者におさまったんだ。俺は最初から不本意だった」
幼い頃は仲の良かった王太子アーネストは婚約者の公爵令嬢ビアトリスへ冷たい態度をとるように。
彼が周囲へそう話していると聞いたビアトリスは、初恋の彼への気持ちが一気に冷えるのを感じ、距離を置くことを決意する。
気持ちを切り替えて、気のいい友人たちと学院生活を楽しむようになるビアトリス。
ところが彼女が学院生活を楽しみだしたとたん、アーネストがビアトリスに絡んでくるようになり。

王家の過去と大人の思惑に振り回される彼、彼女たちが切ない。
悪意の中で、気持ちを切り替えて行く彼と彼女と、歪んでしまった彼との違いは。
母の呪いのような気もする。