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キリンが小説を読んだら の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2022/09/23

新しい出会いをもたらしてくれる一冊だと思う。 結構本を読んできたなぁと個人的には思っていたけど、全然まだまだ知らない世界がたくさんある。 図書館に行くのがまた楽しみになった。

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2021/10/16

書評ものだが浅すぎて興味がわかない。いつ出版されたかと本の表紙くらいの参考情報。もうちょっと内容を要約して紹介するとか感想や主観を出しても良かったのではないか。 間を繋ぐコラムの文章は良い。

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2021/10/04

本・よみうり堂の連載をまとめたものだが、ほぼ読んでなかった。 中村文則の「掏摸」は掲載時、大江健三郎賞に興味が出たのを思い出した。 個々の書評もおもしろかったが、章毎に挟まれるキリンこと文化部記者の方のていねいな解説が良かった。 ここだけ字が小さくて読みにくいのは残念。 初めはキ...

本・よみうり堂の連載をまとめたものだが、ほぼ読んでなかった。 中村文則の「掏摸」は掲載時、大江健三郎賞に興味が出たのを思い出した。 個々の書評もおもしろかったが、章毎に挟まれるキリンこと文化部記者の方のていねいな解説が良かった。 ここだけ字が小さくて読みにくいのは残念。 初めはキリンというキャラ付けはどうよ?って感じだったが、小説家はジャガーであるってところで腑に落ちた。 読んだことある本は一冊もなかったが、少しでも読んでみたい。

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2021/08/13

穴子は夏が旬だけど、甘ダレをかけた天ぷらを3本も食べるとさすがに飽きる。  普段あまり純文学を読まない。だからこの本で紹介されている60もの作品のなかで、読了済みの本は3つだけ。幸か不幸か。  まだ知らない、面白そうな作品が、こんなにあるってことを知ったのは幸せだろう。  不幸...

穴子は夏が旬だけど、甘ダレをかけた天ぷらを3本も食べるとさすがに飽きる。  普段あまり純文学を読まない。だからこの本で紹介されている60もの作品のなかで、読了済みの本は3つだけ。幸か不幸か。  まだ知らない、面白そうな作品が、こんなにあるってことを知ったのは幸せだろう。  不幸なのは、読んだことがないだけに、ピンとこないことも多いこと。  新聞連載だった関係から字数制限があるため、あらすじを紹介して評者の雑感で終わっちゃった、なんて感じのものもある。  さて、「キリンが小説を読んだら」というタイトル。表紙のなにやら緩いイラストと相まって、くだけた調子の書評本?なのかと思ったが、全然くだけてない。いたって真面目な本だった。  「キリン」は自分の容姿をキリンに似ているとしているオジサンが「おじキリン」として話しているだけ。この設定は正直どうなの?と思う。 「文学と心」「文学と言葉」「文学と社会」「文学と生命」と4つの章で構成されているけれど、新聞連載当時はたぶん区切りはなかったんじゃないかと思う。そういう視点で区切ったら、そうかもね、ってくらいで、あまり気にせず、面白そうな本のページから読めばいいと思う。  ひとつひとつは良い話(書評)ばかりだ。あれも読みたい、これも読みたい、となる。でも、それが1冊の本になると、一本調子で、全体がなんだかのっぺりした感じになる。どんな話だったっけ?って感じで記憶が薄い。    なんで、穴子の話を出したかというと、甘いタレだけが穴子の美味しさを引き立てるものじゃなく、塩で食べたり、わさびで食べたりと、味変したほうが美味しいじゃん!と言いたかったからだ。    評者にも毒を吐く人や、圧が強い人がひとりふたりいたほうが面白いと思うけど、もともと本にする予定はなかったみたいだから、そこを評者に期待するのはお門違い。新聞連載という形では何の問題もなかったはずだから。    書評を活かす編者として、おじキリンはもっと設定に乗っかって、キャラ変する努力をしなければいけなかった。

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2021/07/02

読売新聞の読書面「本よみうり堂」で紹介された約30年分の小説60冊を紹介する。 1冊の本を見開き2ページで紹介する。分かりやすい半面、紹介が中心になり、書評の深さは乏しい。たとえば朝井リョウ『何者』の紹介では、自分を問う通過儀礼と就活を紹介する。就職活動を乗り越えるべき試練として...

読売新聞の読書面「本よみうり堂」で紹介された約30年分の小説60冊を紹介する。 1冊の本を見開き2ページで紹介する。分かりやすい半面、紹介が中心になり、書評の深さは乏しい。たとえば朝井リョウ『何者』の紹介では、自分を問う通過儀礼と就活を紹介する。就職活動を乗り越えるべき試練として論じるだけでなく、就職活動という仕組みに対する批判的視点からの論評も欲しいところである。 代わりに「おじキリンのコラム」が深い論評になっている。但し、「おじキリンのコラム」は字が小さくて読みづらい。小説紹介のページの余白の多さと対照的である。両方の平均にできなかったものか。 本書の紹介する筒井康隆『朝のガスパール』は朝日新聞で連載された新聞小説である。他社の新聞連載小説も紹介する点は公正である。一方で水村美苗『母の遺産 新聞小説』は「本紙(読売新聞)で連載された」(127頁)と紹介するのに『朝のガスパール』は「新聞小説」(90頁)だけである。 本書には対談が収録されている。ITの普及が読書文化を衰退させるという問題意識が感じられる。「現代はスマートフォンで簡単に時間がつぶせ、一つのものに集中できない」(63頁)。これは同意できる面と同意できない面がある。 同意できない面として、IT以前に紙の本の出版界も21世紀前後から安直なムック本の粗製乱造が進んでいる。インターネットの世界ではネット小説のような新しい形も生まれている。 同意できる面として、携帯メールのような返信の速さを競う空虚なコミュニケーションがあるだろう。携帯メールの感覚が侵食していくとパソコンのメールなど携帯メール以外の場面でも携帯メールの感覚でしか文章を書けなくなることもある。じっくり小説を読む文化とは対極にある。

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2021/05/25

知らずに入手したんだけど、まだ読売新聞を購読していた頃、気になって追いかけていた連載を纏めたものだった。本連載には後ろ髪をひかれつつも、購読新聞を変えて以降、すっかり忘れていた。でも改めてこういう形で再会できて、とても幸せな気分。マストリードな作家の代表作、みたいな書評集だけど、...

知らずに入手したんだけど、まだ読売新聞を購読していた頃、気になって追いかけていた連載を纏めたものだった。本連載には後ろ髪をひかれつつも、購読新聞を変えて以降、すっかり忘れていた。でも改めてこういう形で再会できて、とても幸せな気分。マストリードな作家の代表作、みたいな書評集だけど、逆にこういうチョイスって新鮮。新聞媒体ならでは、ってことかも。さすがに、作家単位で全く触れたことがないっていうのは殆どなかったけど、まずはその”抜け”を押さえるところから。で、お気に入りの作家については掘り下げていく、って感じかな。

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