オリンピック 反対する側の論理 の商品レビュー
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今のオリンピックは“資本主義の化け物”だ。膨大な費用や過度な商業化、IOCの腐敗など、オリンピックが抱える様々な問題点を、かつて米国の五輪代表だった著者が明らかにする書籍 近代オリンピックは、1894年にフランスのピエール・ド・クーベルタン男爵が復活させた。彼は、厳しい規律と男らしさをスポーツ文化に組み込めば、普仏戦争に敗れたフランスを活気づけられると考えた。オリンピックは、平和の象徴であると同時に、若者を戦争のために鍛える方法でもあったのだ。 2020年3月、コロナウイルスについての不安が世界に広がり、東京五輪中止の声が高まる中にあっても、国際オリンピック委員会(IOC)は開催に固執した。その後、IOCは延期を発表したが、これは世界各地のオリンピアンや競技連盟、各国オリンピック委員会からの延期を求める声に押されてのことだった。 多額の金が、オリンピックというシステムを流れている。IOCは非営利組織としては莫大な利潤を上げ、招致レースでは贈収賄などの不祥事が続く。改革の取り組みも奏功していない。 オリンピック批判の論点として、次のようなものがある。 ・過剰な支出: 推進派は、招致過程ではコストを低く見積もり、開催までにふくらませる。超過分は開催都市が負担する。 ・無用の長物のスタジアム: スタジアムなどの会場には、大会終了後も高額の維持費がかかる。中には無用の長物として放置されるものもある。 ・公共領域の軍事化: テロ対策の名目で準備された武器などが、大会終了後も日常の取り締まりに使われ続ける。 ・偽りの約束: 招致時、「レガシー」(大会後に残る公共の利益)プロジェクトを宣伝するが、実現しないことが多い。
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訳が…文の配置が…読みにくいっ。でも読んでおきたい、読んでよかった本。IOCも、日本の政治家も報道もオリンピックが始まったら何もなかったみたいに振る舞うけど、そうじゃない人はたくさんいる。オリンピックに参加した人がオリンピックに反対するデモを行う、イベントより生活、はどこの人も同...
訳が…文の配置が…読みにくいっ。でも読んでおきたい、読んでよかった本。IOCも、日本の政治家も報道もオリンピックが始まったら何もなかったみたいに振る舞うけど、そうじゃない人はたくさんいる。オリンピックに参加した人がオリンピックに反対するデモを行う、イベントより生活、はどこの人も同じ。
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