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文豪たちの住宅事情 の商品レビュー

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2021/07/27

まずは明治の住居関係が 今と全然違うことに驚き 一軒に何組もの家族が居候したり ほんの2~3間に家族6人住んだり どうも住居については 今の私たち庶民のほうが よっぽど恵まれていそうですよ 何組とも同居して 共同台所なんて 考えただけでも 胃が痛くなりそ...

まずは明治の住居関係が 今と全然違うことに驚き 一軒に何組もの家族が居候したり ほんの2~3間に家族6人住んだり どうも住居については 今の私たち庶民のほうが よっぽど恵まれていそうですよ 何組とも同居して 共同台所なんて 考えただけでも 胃が痛くなりそう・・・ そして 住居には家族がつきもの ということで 色々な家族エピソードも 面白いですね この家に住んでいたからこそ この作品が書けたのか というのも一興です

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2021/07/06

環太平洋大学附属図書館の所蔵情報はこちら⇒ http://library.ipu-japan.ac.jp/Main/Book?book_id=TS00086344

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2021/06/15

表題通り、文豪の住宅について解説した本かと思っていたのですが家というのは生きざまなんだなあ、と改めて感じさせられました。 今まで年表や断片的な文章で知っていた文豪の人生が、「家」というキーワードで繋げていくとこんなにも理解が深まるのか、と驚きます。 個人的には年代が古い作家を多め...

表題通り、文豪の住宅について解説した本かと思っていたのですが家というのは生きざまなんだなあ、と改めて感じさせられました。 今まで年表や断片的な文章で知っていた文豪の人生が、「家」というキーワードで繋げていくとこんなにも理解が深まるのか、と驚きます。 個人的には年代が古い作家を多めに取り上げていただいていることが嬉しいです。昭和以降の作家は写真が残っていたりして資料が豊富ですが、年代が古い作家は資料自体が手に入りにくかったりしますし、それぞれ出典・参考資料もきちんと記して下さって本当にありがたいなあと感じました。

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2021/06/15

30人の文豪たちは、何故、その場所、その住宅に住んだのか。 彼らの作品からも引用し、当時の住宅事情、抱えた問題等を解説。 第1部 ふるさとへの愛憎・・・島崎藤村、宮沢賢治、太宰治等、5名。 第2部 放浪しながら書く・・・石川啄木、林芙美子、中島敦等、7名。 第3部 執筆の場を定め...

30人の文豪たちは、何故、その場所、その住宅に住んだのか。 彼らの作品からも引用し、当時の住宅事情、抱えた問題等を解説。 第1部 ふるさとへの愛憎・・・島崎藤村、宮沢賢治、太宰治等、5名。 第2部 放浪しながら書く・・・石川啄木、林芙美子、中島敦等、7名。 第3部 執筆の場を定め・・・森鷗外、永井荷風、松本清張等、12名。 第4部 終の棲家へ・・・正岡子規、斎藤茂吉、堀辰雄等、6名。 文豪のイラストと、少しだが写真や地図、間取りのモノクロ画像。 column有り。各作家ごとに出典・参考有り。 家、住まい、住居、住宅・・・更に、故郷、新天地、終の棲家。 それらを核に据えて、文豪たちの生涯を辿っています。 当時の住宅事情・・・戦前・戦中・戦後という時代の変化。 故郷と都会、日本家屋と洋式、近代化という住環境の変化。 彼らの住んだ家の住所に間取り、家賃が示され、 それらに伴うように、文豪たちの個々の 抱える事情や彼らの素顔も見えてきています。 親族、家族、友人、師弟、男女の関係・・・それらの人間関係が、 放浪、漂泊の人生や引っ越しにも影響しています。 引っ越しを重ねるごとに、名作を生む者。 引っ越しを重ねるごとに、悲劇に向かう者。 悲劇以上に凄惨な、小林多喜二の引っ越し事情。 書斎は仕事の場か? 書斎は牢獄、苦悩を生む場所であった、夏目漱石と島村抱月。 事故物件になることを詫びながら書斎で自殺した、芥川龍之介。 愛しきわが家と隠棲の場所。 家道楽を繰り返した、谷崎潤一郎。 細やかな庭に心を寄せた、正岡子規。 庭作りに心を傾けた、室生犀星。 生き様以上の様々な、文豪たちの住み様は、小説よりも奇なり。 何とも読み応えのある、内容です。 それにしても、やたらと近隣に引っ越しの多い文豪が 多いのにはびっくりしました。

Posted byブクログ

2021/06/11

とても面白かった。東京の土地の高低差がはっきりしていた時代の陽当りや景色の重要性、通信手段の少なかった時代の近隣に住むというコミュニティの形成、全てが作品に通ずる。

Posted byブクログ