百合中毒 の商品レビュー
装丁が美しい。 この父親は結局憎めないヤツだったのだろうか。 娘二人を中心にそれぞれの登場人物目線で物語が展開され、それぞれの過去や秘密が明らかにされていくのだけど、その内容はそこまで衝撃を受けるような刺激的なものではなかった。物語はゆるい感じで進み、なんとなく終わった•••とい...
装丁が美しい。 この父親は結局憎めないヤツだったのだろうか。 娘二人を中心にそれぞれの登場人物目線で物語が展開され、それぞれの過去や秘密が明らかにされていくのだけど、その内容はそこまで衝撃を受けるような刺激的なものではなかった。物語はゆるい感じで進み、なんとなく終わった•••という印象。 小説の中における「百合」のインパクトがイマイチ。
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一気に読みんだ。男ってどうしてこんなに勝手なのかしら。それに引き換え女は冷静。でも時には翻弄されてしまう。好きな女のもとに家族を捨てて出ていったのに、女に捨てられると恥も外聞もなく家に舞い戻るその神経を疑うが、実際に同じ事をした男を知っている。自分をいつでも受け入れてくれると図々...
一気に読みんだ。男ってどうしてこんなに勝手なのかしら。それに引き換え女は冷静。でも時には翻弄されてしまう。好きな女のもとに家族を捨てて出ていったのに、女に捨てられると恥も外聞もなく家に舞い戻るその神経を疑うが、実際に同じ事をした男を知っている。自分をいつでも受け入れてくれると図々しくも疑いもせず思っている。受け入れているのではなく憐れんで馬鹿な男だと思っているのだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なんだこの強烈なあらすじは! と思って手に取った本。 読み始めて本を閉じるまで 登場人物全員狂ってるという感想。 娘たちは結婚してるけど不倫を肯定。 母親は恋人がいるのに帰ってきた父親を家に住まわす。 父親は何食わぬ顔で家に住む。 何一つ解決してないし、何一つ良いことがない。 結局どうなったんだよ!というもやもやを残して終わる。 家族なのに絆なんて一つもなくて 思いやりもくそもあったもんじゃない。 相手を尊重だとかそんなではなく 誰も相手のことを見てない。 そもそも同じ土俵に立ってない。 そんな感じのお話です。 こういう類のお話は私の文章力のなさだと 余計に感想が描きづらいです。泣
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井上荒野さんの本、5冊目だけどぶっ飛んだ設定なのに丁寧で繊細な文でアンバランス感がクセになる。 家族みんなちょっと非常識というか狂ってるというか変わった人たち。 「いやいやそこは突っ込もうよ」「それは普通確認しようよ」とか思う所多数の人たちが集まった家族。 淡々と、それでいて取...
井上荒野さんの本、5冊目だけどぶっ飛んだ設定なのに丁寧で繊細な文でアンバランス感がクセになる。 家族みんなちょっと非常識というか狂ってるというか変わった人たち。 「いやいやそこは突っ込もうよ」「それは普通確認しようよ」とか思う所多数の人たちが集まった家族。 淡々と、それでいて取り止めもなく流れるようストーリーは井上さんの作風かな。 井上さんのこの作風は好き嫌いが真っ二つに分かれそう。私は好きです。
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普通に状況おかしくて面白い感じすごい 主人公は家庭持ちの男と付き合ってて姉は夫がいるけど不倫されてる 母親は恋人がいるし そこに25年振りに駆け落ちした親父が戻ってくる 家庭環境ぐっちゃぐちゃ(好きよ)
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人生色々、家族も色々とは思うものの、この小説で描かれる家族も例外ではない。 イタリア人の若い女と恋仲になり、家族を捨てて出ていった夫が25年ぶりに園芸店を営む自宅に戻る所から物語は始まる。 調子の良過ぎる夫に呆れ、反応が薄い妻に薄気味悪さを感じる。 そんな中、猫には猛毒な百...
人生色々、家族も色々とは思うものの、この小説で描かれる家族も例外ではない。 イタリア人の若い女と恋仲になり、家族を捨てて出ていった夫が25年ぶりに園芸店を営む自宅に戻る所から物語は始まる。 調子の良過ぎる夫に呆れ、反応が薄い妻に薄気味悪さを感じる。 そんな中、猫には猛毒な百合の花の中毒性が語られ、サスペンスフルな展開になるかと思いきや、妻と従業員との恋愛、同居する長女夫婦の謎めいた関係、次女と上司の不倫と、其々が抱える問題と心の揺らぎが不穏なタッチで描かれる。 曖昧模糊な家族の形態にリアルな人間臭さを感じた作品。
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最初は見た目だけできれいで近づきたいけれど、毒がある百合。愛をそんなふうに表現しているのかな? どの人の愛もすっきり終わらずモヤモヤ…。
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展開がコロコロと変わり理解が追いつかなかった。何かすべてのことが中途半端に思え、あまり面白くなかった。
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この本以外にも園芸店がでてくるけど、荒野さんが山の方に引っ越されたからからかな。百合って、隠語の百合かとおもってたけど、普通に植物の百合だった。
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わがままや理不尽や多くの矛盾を抱えながら、それでも折り合いをつけたり甘えたり赦したり、あるいは憎んだりしながら日々過ごしてゆく。 家族とは。恋人とは。愛の形とは。 もどかしさと小さなイライラと憂鬱と。そんな毎日をあらためて自分に置き換えて見つめ直すような作品。
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