げんじものがたり の商品レビュー
桐壺〜葵までを京都弁で現代語訳した源氏物語。 今風の口語訳になっていてとても読みやすくライトノベル風に仕上がっている。当時の感覚だとこんな感じだったのでしょうか。 改めて読むと光源氏の好色ぶりが訳も相まって際立っており、妻問婚、複数の元に通うのが普通だった当時の価値観の中でもた...
桐壺〜葵までを京都弁で現代語訳した源氏物語。 今風の口語訳になっていてとても読みやすくライトノベル風に仕上がっている。当時の感覚だとこんな感じだったのでしょうか。 改めて読むと光源氏の好色ぶりが訳も相まって際立っており、妻問婚、複数の元に通うのが普通だった当時の価値観の中でもたまに相手がドン引きしている描写があって笑ってしまった。女性関係についてはただひたすらチャラい上、酷いクズでうわあと眉を顰めつつも、つい読んでしまう力があるのは、物語自体の面白さと生き生きとした人物達の魅力でしょうか。 続編も是非読みたいです。 軽く読めるので源氏物語の最初の履修にも。
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大きなオフィスの給湯室で古参のおばちゃんから聞くゴシップのよう。軽い語り口やけど要所はピシッと締めてくるところがニクい。 なんせ「光君」が引くほどチャラい。振り回される女子たちがみんなかわいそう。なのに一気読みできるくらい、ありえへんほど惹かれるのはなんでなんやろ。 メチャク...
大きなオフィスの給湯室で古参のおばちゃんから聞くゴシップのよう。軽い語り口やけど要所はピシッと締めてくるところがニクい。 なんせ「光君」が引くほどチャラい。振り回される女子たちがみんなかわいそう。なのに一気読みできるくらい、ありえへんほど惹かれるのはなんでなんやろ。 メチャクチャ才能あるメチャクチャダメなイケメンに振り回されるの、昔からみんな好きやったんちゃいますか。
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新聞の書評で「京都弁訳」とあったんで伝統的京都弁にしたはるんやわて思い「ふむどんなもんかな」と図書館で借りてみたら! なんと自由闊達、めちゃめちゃカジュアルな京都弁。たとえば有名な「雨夜の品定め」の始まりなんか「いよいよ、雨夜の品定め、はじまりはじまり、ヤバイ話てんこ盛り、こころ...
新聞の書評で「京都弁訳」とあったんで伝統的京都弁にしたはるんやわて思い「ふむどんなもんかな」と図書館で借りてみたら! なんと自由闊達、めちゃめちゃカジュアルな京都弁。たとえば有名な「雨夜の品定め」の始まりなんか「いよいよ、雨夜の品定め、はじまりはじまり、ヤバイ話てんこ盛り、こころの準備、OK?」てな調子。こんなんおもろないはずないやん。返却期限あるんで急いで読んでたんやけど、ふと「こんなんはちょびっとずつ味わうもんや」と、ネットで注文、じっくり味読、結局二ヶ月くらい楽しんだ。これはおススメ。
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Exciteで原文を似非京都弁に機械翻訳したような最低最悪な本。 現在完了形も現在進行形もわかっていない素人作家ぎ書いたような酷いもので、語りも男女の違いもなく、知ってる単語をひたすら当てはめて、さらに現代風にしたいんだろう、〜っすとか、激おことか寒いくらい乱用。昭和のジジイが嬉...
Exciteで原文を似非京都弁に機械翻訳したような最低最悪な本。 現在完了形も現在進行形もわかっていない素人作家ぎ書いたような酷いもので、語りも男女の違いもなく、知ってる単語をひたすら当てはめて、さらに現代風にしたいんだろう、〜っすとか、激おことか寒いくらい乱用。昭和のジジイが嬉しがって独りよがりで書き上げたもので、読み手無視の極み過ぎてストレスマックスでした。 完読を謳ってなかったら最初の1ページで返却していた。文字を流すだけでなんとか終わらせたのはこれが初めてだった。 全くの駄本。 京都弁知らん人間ほど諄く使う悪い見本。
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※このレビューにはネタバレを含みます
関西弁ってパワフル。 下卑たトークなのに、ぷーんとかほる雅臭。 古典を身近に、斜め上から。 愛欲の物語は令和にも通じる。 光君の陰、第2部も読みたい。
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