破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします(1) の商品レビュー

七緒たつみ(著者),和泉あや(原作)

2022/01/31

レンタルコミックで借りて読んでみた。
悪役令嬢ものってどうしてこんなに流行ってるのかしら…？レンタルコミックコーナーの棚を見てたら多種多様な悪役令嬢がいてちょっと面白かった。

本作は主人公女の子がフィクション作品世界の主人公ポジではなく悪役令嬢に転生し、でも自分の人間性や特技で悪役令嬢としてではなく、一人の思慮深く自立した女性として幸せをつかみにいく、という王道パターンのもの。
主人公は料理好きで料理スキルと知識で既存の運命とは別の道を切り拓いていく。

この与えられた役割（女性というジェンダーや生まれ持った環境要因）から自分の人間性や特技により自由になる、という構造が「悪役令嬢もの」人気の要因なのかなーとなんとなく思った（そんなに多く悪役令嬢ものを読んでいるわけではないけども）。

既存ルートの王子（イケメン）ではなく、自分で出会って信頼関係を築いた男の子（いや、隠してたけど王子でしたパターンっぽいけど。そしてちゃんとイケメンなんだけど）と旅に出るというのも面白い。

今の若い女性が求める理想像みたいなのが感じられて面白いなーと、謎の俯瞰目線（アラサーなので若い主人公に自己投影するのではもうないのよね）で読んだ。