いないことにされる私たち の商品レビュー
原発事故のせいで自宅に住めなくなり、新潟でやっと落ち着いた生活をすることができるようになった一家を、住宅補助打ち切りが襲う。転居により職場を離れざるをえず、生活苦を訴える避難民に「自己責任」と言う政治家は、いったい何のために政治に携わっているのか。13年経過して、ますます忘れ去...
原発事故のせいで自宅に住めなくなり、新潟でやっと落ち着いた生活をすることができるようになった一家を、住宅補助打ち切りが襲う。転居により職場を離れざるをえず、生活苦を訴える避難民に「自己責任」と言う政治家は、いったい何のために政治に携わっているのか。13年経過して、ますます忘れ去られる原発避難民の話には胸が痛むし、どれほど多くの人が同様の苦しみを抱えて、一日一日を過ごしているのだろう。SNSでは自分の見たい、聞きたい言説にしか触れなくなる。人災によって自分の生活が破壊されるという苦境に、自分が陥る可能性があるとは1ミリも思わない、想像力を欠いた大衆の支えにより、弱者切り捨ての政治は、ますます苛烈さを増すばかりなのだろう。
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著者は「プロメテウスの罠」のデマ関係者で汚染水が海洋放出されると喧伝する。 この本では以下のマッチポンプっぷりが見事に描かれている。 「危険を煽る→自主避難→子供自殺→不幸→被害者に寄り添ったふり」 https://seisenudoku.seesaa.net/article/...
著者は「プロメテウスの罠」のデマ関係者で汚染水が海洋放出されると喧伝する。 この本では以下のマッチポンプっぷりが見事に描かれている。 「危険を煽る→自主避難→子供自殺→不幸→被害者に寄り添ったふり」 https://seisenudoku.seesaa.net/article/499409177.html
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打ち切られる住宅支援。仕事のために一人被災地に戻る。子供が自ら死を遂げる。どこかにあった心の傷。そして、父も壊れていく。・・避難者の実情。「統計に反映しない」「在住者との分断を謀る」「支援金へのルサンチマンを煽る」。隠れていく存在。演出される復興。過少に見せる災害規模。原子力の再...
打ち切られる住宅支援。仕事のために一人被災地に戻る。子供が自ら死を遂げる。どこかにあった心の傷。そして、父も壊れていく。・・避難者の実情。「統計に反映しない」「在住者との分断を謀る」「支援金へのルサンチマンを煽る」。隠れていく存在。演出される復興。過少に見せる災害規模。原子力の再興は粛々と進められる。成果は出ている。原発容認は着実に増えている。誘導される大衆。被災者の思いは忘れ去られる。・・311。危うかった国の壊滅。次は誰もが被災者になり得る。自らの避難生活を想像する。そのとき、この国はあるだろうか。
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大きく二つの話が載っていました。 国、行政の闇を感じました。 知り得なかった事実を新しく知ることが出来て良かった。
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全くは足らないで賠償金を好きなだけもらっても、私は災害に会いたいとは思わない。 災害にあってしまった人たちは、99%災害前と同等の暮らしができるまで、政府は金銭を含めた支援をすることが当然だと思っていた。(1%は取り返せない「時間」と考える) 現実は、復興が未完のまま次々と被災者...
全くは足らないで賠償金を好きなだけもらっても、私は災害に会いたいとは思わない。 災害にあってしまった人たちは、99%災害前と同等の暮らしができるまで、政府は金銭を含めた支援をすることが当然だと思っていた。(1%は取り返せない「時間」と考える) 現実は、復興が未完のまま次々と被災者を統計から消していくだけである。政府、行政、東電には誠意がないことを覚えておく。忘れてなるものか!
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「復興とは被災者の数を消すことなんですか」 震災の場に、誰が居て、その後何が有って、今どうなっているのか。 何も知らなかった。 震災の現実を知ると、この国の現実が見えてくる。 あの震災の時、既にこの国は災害に対応できる国ではなかった。 その事に気付いていれば、今、コロナ禍に苦しむ...
「復興とは被災者の数を消すことなんですか」 震災の場に、誰が居て、その後何が有って、今どうなっているのか。 何も知らなかった。 震災の現実を知ると、この国の現実が見えてくる。 あの震災の時、既にこの国は災害に対応できる国ではなかった。 その事に気付いていれば、今、コロナ禍に苦しむこの現実も違っていたのではないか。 この国の虚飾を引きはがすこの一冊は、これからの日本を考える為に必要な、重要な現実を示しているように思う。
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国民の暮らしに寄り添う きめ細かく国民の意見を聞く 国や政治家たちは、選挙のたびにレコードのようにそんな言葉を繰り返す。 しかし、彼らの繰り出す政策、行う政策は、大所高所からみた、最大多数の最大幸福であって、個々のの国民の声を聴こうともしない。 本書は、福島原発事故発生から今ま...
国民の暮らしに寄り添う きめ細かく国民の意見を聞く 国や政治家たちは、選挙のたびにレコードのようにそんな言葉を繰り返す。 しかし、彼らの繰り出す政策、行う政策は、大所高所からみた、最大多数の最大幸福であって、個々のの国民の声を聴こうともしない。 本書は、福島原発事故発生から今まで、個々の国民、個々の被災者に寄り添い、丹念に取材した、個々の、ひとりの被災者の現状であり、心の叫び。 国民が沈黙する事は、現実の追認になる。 政治、中央行政が行う政策を認めることになる。 この言葉をつぶすようでは、マスメディアは不要だ。
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7月14日新着図書:【原発を国策として推進した事故ゆえに、当の政権は被害実態をつかまずに、終わらせようとしている。被害者の苦しみを知りましょう。】 タイトル:いないことにされる私たち : 福島第一原発事故10年目の「言ってはいけない真実」 請求記号:369:Ao URL:htt...
7月14日新着図書:【原発を国策として推進した事故ゆえに、当の政権は被害実態をつかまずに、終わらせようとしている。被害者の苦しみを知りましょう。】 タイトル:いないことにされる私たち : 福島第一原発事故10年目の「言ってはいけない真実」 請求記号:369:Ao URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28185208
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今年はらこの書籍に出会えてよかった。 読書人なら読もうよ。 忘れては生けないことが書かれていますから。
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これほどじっくりお二人の被災者の方を取材されたものとは知らず読み始めたので、途中で苦しくなった。 第1部では、大変な被害にあった人自身が、どうして強くなり戦わなきゃいけないのか、救われないのかと考えた。誰でもそんなふうにはなれないじゃないか、あまりの理不尽さに立ち直れなくなるのが...
これほどじっくりお二人の被災者の方を取材されたものとは知らず読み始めたので、途中で苦しくなった。 第1部では、大変な被害にあった人自身が、どうして強くなり戦わなきゃいけないのか、救われないのかと考えた。誰でもそんなふうにはなれないじゃないか、あまりの理不尽さに立ち直れなくなるのが普通だろう。そこを立ち上がって戦える人森松さんには敬意しかないが、戦わなきゃ当たり前のことさえしてもらえないことに腹立たしさを感じた。 第2部では、戦えない被災者の話だった。いや、違う、十分戦っておられる。生きていること自体が戦いだ。自分の命を絶たないことに精一杯で、国や県や東電と戦えない、そんな気力も余力もない普通の人、庄司さんの話だった。普通の人っていうのも失礼だな。一人一人みんな事情が違う。本来なら一人一人オーダーでの対応が必要なはず。それを大きなグループ分けの調査さえしない、大きく実態を捉えることさえしない国や県。被災者への対策を減らしていくことしか考えていない。 原発事故さえなければ、普通に幸せに暮らせていたはず。それがどうしてこんなことにって。その思いが10年経っても消えるどころか、ますます募るって、どんなに苦しいことだろう。震災や原発事故がなかったように、はしゃぐ他人を見て、どんなに辛い10年だったろう。忘れられる、取り残される、いないことにされる。あまりにも残酷な仕打ちだ。 他人事ではない、とみんな知ることだと思う。 実際、このコロナでも、国や都道府県に見捨てられた思いを実感している人はたくさんいるはず。いつ誰がその立場になるかわからない。 青木さんのようなジャーナリストが取材して記事にしてくださり、初めて知ることができる。 口ばかりの政治家や公務員とは違い、情が感じられる。人間性が感じられる。被災者の方に同じ人間として接しておられる。 人間の心がない人が政治家や公務員になっていることがそもそもおかしい。なるなよって思う。 東電は東電のままで良かったのだろうか。この辺は勉強不足でなんとも言えない。 被災者のことを考えた時、原発再稼働なんて言えないだろう。どうして他人事なんだ。 怒りに任せて書いて、支離滅裂になってしまったが、これからも被災者に寄り添う取材をして記事や本にしていただきたいと思う。そのためには私たち一人一人が忘れないこと、関心を持ち続けることが大事だということも、この本を読んで知った。
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