アクセサリーの考古学 の商品レビュー
垂飾付耳飾り、冠、飾り帯、飾り履など、朝鮮半島由来の(日本の)古墳時代のアクセサリーを通じて、5・6世紀の倭と古代朝鮮の多様な交流の歴史を描く。 アクセサリーが紡いだ古代の日朝関係の多様な姿について理解が深まった。大学では考古学を専攻していたが、古墳時代のアクセサリーについては知...
垂飾付耳飾り、冠、飾り帯、飾り履など、朝鮮半島由来の(日本の)古墳時代のアクセサリーを通じて、5・6世紀の倭と古代朝鮮の多様な交流の歴史を描く。 アクセサリーが紡いだ古代の日朝関係の多様な姿について理解が深まった。大学では考古学を専攻していたが、古墳時代のアクセサリーについては知識に乏しかったので、その点でも勉強になった。被葬者が新羅の王族である可能性も高い新沢千塚126号墳の事例が特に興味深かった。
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古墳に副葬された垂飾付き耳飾り・冠・飾り帯・飾り靴の貴金属アクセサリーは古代朝鮮由来の物で、新羅・百済・加耶それぞれ製造された地の特徴があることから、葬られた権力者がどこの古代朝鮮の勢力と関係を持っていたかが判別できる。倭王権のような大きな外交史では見えない、数多の地方領主がそれ...
古墳に副葬された垂飾付き耳飾り・冠・飾り帯・飾り靴の貴金属アクセサリーは古代朝鮮由来の物で、新羅・百済・加耶それぞれ製造された地の特徴があることから、葬られた権力者がどこの古代朝鮮の勢力と関係を持っていたかが判別できる。倭王権のような大きな外交史では見えない、数多の地方領主がそれぞれに朝鮮諸国と交渉を頻繁に行っていたことが良くわかる。
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