花のいのち の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
寂聴さんの著書はこれで3冊目の読了となりました。 個人的には前半の「花」にまつわる随筆は心に染み渡りました。 森下典子さんの「日日是好日」を読み終えた時と同じような読後感を味わうことが出来ました。 後半におさめられている「源氏物語と花」の部分は己の無知を改めて思い知らされました。 源氏物語...光源氏... いつの日か... 説明 内容紹介 しだれ桜、桃、紅梅、杉、花水木、牡丹、そして沙羅双樹。京都・嵯峨野の寂庵に四季を通じて咲き誇る花々は、出会った人たちが小枝を提げ植えてくれたものばかり。40年以上の年月が過ぎて庭はひとつの森のようになった。どの木も花も、携えて来てくれた人々の表情をありありと思い出させてくれる。さらに、北鎌倉・東慶寺の八重桜、葵祭の葵の葉、岩手・天台寺の紫陽花、北京の蓮など、まるで邂逅録のように人生における出会いと別れが花に言よせて綴られていく……。 著者について 瀬戸内 寂聴 1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒。’57年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞、’61年『田村俊子』で田村俊子賞、’63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。’73年に平泉・中尊寺で得度、法名・寂聴となる(旧名・晴美)。’92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、’96年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、’11年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。’98年『源氏物語』現代語訳を完訳。’06年、文化勲章受章。また、95歳で書き上げた長篇小説『いのち』(本作)が大きな話題になった。近著に『愛することば あなたへ』『命あれば』『97歳の悩み相談 17歳の特別教室』『寂聴 九十七歳の遺言』『はい、さようなら。』『悔いなく生きよう』『笑って生ききる』など。
Posted by
- 1