おれたちと大砲 の商品レビュー
★3.0 『世の中の馬鹿をおれたち四人が代表で請け負ってるみてえだ』(五人) という一言に尽きる。 幕末、将軍慶喜を助けるために立ち上がった『黒手組』五人の仲間のドタバタ珍道中。 井上ひさし氏の頭の中はどんな風になっているのだと思いながら時々吹き出しつつ、歴史の空気を感じなが...
★3.0 『世の中の馬鹿をおれたち四人が代表で請け負ってるみてえだ』(五人) という一言に尽きる。 幕末、将軍慶喜を助けるために立ち上がった『黒手組』五人の仲間のドタバタ珍道中。 井上ひさし氏の頭の中はどんな風になっているのだと思いながら時々吹き出しつつ、歴史の空気を感じながら読むのは氏の作品らしさ。 計算高くも常軌を逸した的外れっぷりで、でも仲間思い、そして一所懸命な登場人物たち…そしていつも最後は切なくなる。
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幕末、将軍に近い仕事をする家柄ながら、無役の若者5人の話。子どものころ、悪さをした仲間が徐々に集まり、将軍、慶喜公のために働くことで役を得ようと奮闘。花火で薩摩の船に放火しようなど、ドタバタの話で面白い。東海道中膝栗毛を読んでいるような感じである。
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