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アニミズムという希望 新装 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2024/02/03

特に事前知識もないまま、タイトルに惹かれて購入しました。「アニミズム」、日本風に言えば八百万の神、あるいは自然神道とでもいえる思想について、著者がつくった詩を交えながら幅広くかつ深く書かれている本という印象を受けました。表紙にも書かれているように、著者が琉球大学で行った5日間の講...

特に事前知識もないまま、タイトルに惹かれて購入しました。「アニミズム」、日本風に言えば八百万の神、あるいは自然神道とでもいえる思想について、著者がつくった詩を交えながら幅広くかつ深く書かれている本という印象を受けました。表紙にも書かれているように、著者が琉球大学で行った5日間の講演録をもとにしたということで、とても読みやすいですが、時間をかけてじっくり読むことをお勧めします。 印象に残る点が山ほどあったのですが、私が特に印象に残ったのは最後の方に記載されている、「自分が石になってみる、樹になってみる」という記述でした。石になってみると暖かい、心身を石に解き放ってみなさい、また自分が樹になったつもりで両手を広げて太陽にあたってみなさいというのが印象に残りました。日本の自然神道には石をご神体としてあがめるところもありますし、屋久島の縄文杉がその代表例ですが、樹齢のふるい木をご神体にすることも大いにあるわけです。 また太陽、水、樹、石、土・・・それぞれに生命(カミ)を感じること、それこそが現代人に求められる感覚であろうと本書を読んで強く感じました。本書でたびたび登場する屋久島にはぜひ一度足を運びたいと思いました。

Posted byブクログ

2023/01/29

感動して読んだ方にも、真剣に語っているだろう著者にも申し訳ないし、語られていることは至極真っ当なものにちがいないのだが、わたしは、背中が痒くなってくるのを感じてしまった。悪くいってしまえばこれは、「恵まれたものの見つけた真実」なのではないだろうか。 地方の寒村で貧しく育った者が、...

感動して読んだ方にも、真剣に語っているだろう著者にも申し訳ないし、語られていることは至極真っ当なものにちがいないのだが、わたしは、背中が痒くなってくるのを感じてしまった。悪くいってしまえばこれは、「恵まれたものの見つけた真実」なのではないだろうか。 地方の寒村で貧しく育った者が、新しく生きる場所を、都会以外に求めて選んでいくことができるだろうか? とくに、女性は?

Posted byブクログ

2022/06/09

70年代のムーブメントに近いのかなと。今この本が注目される理由も何となく理解できる。ナワ・プラサードでもレジの前で発見。

Posted byブクログ

2022/01/23

第一話 土というカミ アニミズムについて 歌の起源 神を求めて泣きなさい 土というカミ 第二話 山に向かって まことの光 唯識哲学 聖老人 第三話 小さ愛さ 「部族」 小さ 愛さ 火を焚きなさい 生命地域主義 第四話 家族について 流域の思想 個人的な願い 家族について 大工とい...

第一話 土というカミ アニミズムについて 歌の起源 神を求めて泣きなさい 土というカミ 第二話 山に向かって まことの光 唯識哲学 聖老人 第三話 小さ愛さ 「部族」 小さ 愛さ 火を焚きなさい 生命地域主義 第四話 家族について 流域の思想 個人的な願い 家族について 大工という夢 第五話 新しい自然神話 生きることの意味 新しい自然神話 第六話 私は誰か 心を以って心に伝える 自分の住む場所 地獄は一定住みかぞかし 太陽と水に祈る 私は誰か 第七話 存在するものの知慧 自我と自己 存在するものの智慧 土の道 「春と修羅」 第八話 ユウナの花 農民芸術概論綱要 地盆の呼吸 地域の地質学 原郷の道 「雨ニモマケズ」 第九話 水というカミ 水が流れている 水を原理としたタレス 科学と宗教 第十話 ついの栖 生涯の仕事に出会う 小林一茶のアニミズム 「故郷性依存」 第十一話 「出来事」というカミ 24節気72候 不生不滅 「出来事」というカミ 踊り 第十二話 静かな心 プラフマン カミの語源 縄文の火 火を原理としたヘラクレイトス 第十三話 びろう葉帽子の下で ヨーガの五つの道 国と郷 縄文杉への道 第十四話 回帰する時間 親和力 アイ・キン・イー 直進する時問と回帰する時間 第十五話 日月燈明如来 石になる、樹になる 海如来 日月燈明如来 新しい時代への道 講義で紹介された本や作品 詩人・山尾三省さんが予言したこと 山極寿一

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