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京都丸太町の恋衣屋さん の商品レビュー

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2021/04/24
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京都の女性はおしとやかなのかと思いきや、明日香は京女ながら非常に押しの強い女性だった。 一目惚れした相手にプロポーズしてしまうほど。 勿論相手にはプロポーズをかわされてしまうが(そりゃそうだ)就職の件はちゃんと受け止めてくれるあたり、その相手である泰彦はいい男である。 しかも全く知らない世界だった和装・お衣装の世界に飛び込んでも、嫌がるどころか興味が出て、しっかり勉強する努力家。 いい男である。 明日香の一目惚れという直感は間違いではなかった。 京都の貸衣装店でのお話。 タイトルに「恋」とある通り、お話に出てくるお客様はカップル(もしくはカップル未満の男女)が多い。 しかも少し問題や悩みを抱えているカップルたち。 そんな彼もしくは彼女の背中を貸衣装(和装)がそっと押してくれる、そんな話だったと思う。 泰彦と仲のいい女性が出てきて、恋愛面としてのピンチは多少あったが、お仕事面での大きな失敗や挫折はない感じなので、安心して読めるお話。 そういう意味では少し物足りなさもあるかもしれない。 前向きになれるお話なので、元気になりたいときに読むと、お客様と同じように背中をそっと押してくれる物語だと思う。 特典SSは作者さまの別作品とのクロスオーバーなお話。 いずれ「あちら」の話にも主役カップルが出てくるのかもなんて、そういう妄想も広がった。 楽しみである。

Posted byブクログ