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ソラのひと の商品レビュー

3.7

4件のお客様レビュー

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2022/01/12
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途中までトントン拍子で上手くいっていて、逆に盛り上がりに欠けるなぁと思い手が止まったりしてましたが、後半突然訪れる幸せな日々の終わりに涙が止まりませんでした。ちゃんと幸せになるよね?と心配でハラハラしながら読み、無事ちゃんと幸せになり安堵しました。

Posted byブクログ

2021/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

うーん。なんだろう。あんまりあわなかったな。 最初、ケンカ別れ?してて、再開して付き合いだしてからのラブラブ甘々な感じについていけなかったのか…ホントにソラのひとってところで(まー、なんとなくわかってはいたけれど)引いちゃったのかな。そして、最後も。自分が歳とりすぎて色々経験してピュアな気持ちとか、どっかいっちゃったってことか。。

Posted byブクログ

2021/05/01

切ない。唯愛の誠実な愛情と、恋を知らない、知りたいと日本にやって来た宇宙人の学。 心や記憶を読まれてると知っても全く怯まない唯愛もすごいし、 恋を知らないはずの学が、そこらの地球人よりも深く唯愛を愛するようになったその愛し抜き方が健気で泣ける。 ずっとそばにいると言ったのに、事情...

切ない。唯愛の誠実な愛情と、恋を知らない、知りたいと日本にやって来た宇宙人の学。 心や記憶を読まれてると知っても全く怯まない唯愛もすごいし、 恋を知らないはずの学が、そこらの地球人よりも深く唯愛を愛するようになったその愛し抜き方が健気で泣ける。 ずっとそばにいると言ったのに、事情があって故郷の星に帰らなければならなくなる学。 BLだし、ハッピーエンド前提だから、再会できて、勿論良かった‼️なんだけど、逢えずに終わったとしても物語の美しさは損なわれなかっただろうと思う。 いや、美しくなんてなくていいから、学を返してくれ!だろうけど。 会話の端々とか、情景の描き方とか、言葉の使い方が、ああ朝丘先生だなあって思う。うまくいえないんだけど。まろやかな優しさ。潔癖なほどの清潔さ。日常のひとつひとつを愛情をもって取り上げる書き方。

Posted byブクログ

2021/04/24
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10年拗らせた片想い相手の先輩に再会するが、人間としての本質的な弱さ、狡さを突きつけられて冷たくあしらわれ……ああ、朝丘さんのいつもの他人に厳しく孤独を纏う歳上に一途に恋する年下が後に溺愛されてパターンだね、と思わされるところから物語はスタート。 ホモ、とカジュアルに呼ばれ、それを怒らない唯愛には正直カチンときましたが、『自分はバイセクシャル』と、同性の先輩に焦がれることを自分なりに受け止めて咀嚼した唯愛にはいままでの作品に色濃くあったホモフォビアが感じられなくて読んでいて安心しました。 来るもの拒まず、で宇来を想い続けながら他の女性と繰り返し付き合うあたりはダメな子だねえと思うのですが、恋愛って結局のところはそういうものかもね。女子と付き合うも相手を求めないから別れ話になる=性欲が薄いし宇来以外には性的に惹かれない だったのか。 ひたすらに健気でひたむきな唯愛の愛情の真っ直ぐさ、宇来にこがれてやまない気持ちはこちらもはらはらします。 あれだけ冷たかったはずの宇来先輩、レジン作品を通しての一途な思いの告白に絆されたのか割合あっさりと付き合ってくれる。 そして手が早い。笑 BLでも正直ちょっとしんどくなってきたけど、BLじゃないと許されないよなぁこれは。気持ちを確かめ合って段階を踏んでからじゃないと……と思うんですが、唯愛は溺愛して惚れ込んでいるから受け入れられるのか。 10年のブランクを埋めるように毎日会いたい→同棲しよう! のスピード展開から、物語は『ソラのひと』宇来の真相へ。 宇宙人、という設定はあらかじめ明かされていたものですが、なるほど、宇来がたびたび漏らす「地球人は〜」と新鮮な驚きや感動を伝える言葉、どこかしらピントのずれた発言や行動の端々に見えていたものの理由がわかります。 効率的な繁殖を第一に考えて行動する異星人たちは現代日本での『生産性』と言われる同性愛者への皮肉に見えたりも。 宇来先輩がやたらに行為を迫っていたのもそういうことだったんですかね。 宇宙人の能力によって人の心読めてしまうことから唯愛の裏表の無さに惹かれた、とのことですが、好きな相手からお前の気持ちがみんな筒抜け、って言われちゃうのは辛いなぁ〜〜。 とはいえ、唯愛の純粋さゆえにちょっと気まずいな〜、恥ずかしいな〜でカバーできる範囲なのかも。 『唯一の愛』を育める相手なだけあります、そこは。 『恋』に憧れて罪を犯した宇来と、そんな宇来の心を掴んだ、戸惑いながらも純粋に相手を思いやり、自分の気持ちに向き合おうと誠実であり続ける唯愛のまっすぐな愛情の育み方と共に、理想を追い求めながら空回りの恋に明け暮れるサークル仲間たちの恋模様はコントラストが対象的。 宇宙人から見ちゃうと人間は不器用で愚かで非効率的、と思われてそうですが、そこに人間味があるのも確かなこと、というのが次第に宇来もわかってきてくれたのでしょうか。 唯愛とともに互いを慈しみながら寄り添い合い、恋を育む喜びを知った宇来先輩、以前は相手の突きつけられたくない事情と狡さを指摘するばかりでしたが、無闇に相手を傷つけるのではなく、自身の気持ちに向き合い、より良い関係性を築いていい恋愛へと育てていくためのアドバイスをくれるように。おお〜、成長したね! 自分をわかってもらうために努力する、相手を尊重する、と、相互理解と人間的な成長を重ねて良い関係を育てていこう、誠実であろうとする人間像は朝丘作品で繰り返し描かれてきたもので、他の作家さんにはない持ち味で魅力ですね。 地球人ハーフの孤月との出会いを経ての犯罪者である宇来の強制送還、学生時代に遡っての宇来の胸の内にあった想いへのクローズアップ、と畳み掛けるように物語は動き出し、『生産性のない恋愛』を見守ってもらえることになったことで、物語はハッピーエンドへ。いっそのこと死別エンドまで行くのかと思ってたらそうきたのね。 孤月、その片想いを受け入れるのは流星さんの中では倫理的にアウトで個人的にはハードルが高すぎると思うぞ〜。 ヘテロの流星のために性別を変えられれば、という軽はずみな発言に対してピシャリとお叱りを言える宇来はえらい。 全体的に最近の朝丘作品に色濃くあった苦手要素が薄く、スルスル読めて楽しめる良作でした。 ところで朝丘さんはキャラ文芸が合いそうだけどお誘いはないのかしら。 BL以外も書いてほしいなぁ。  

Posted byブクログ