勉強する気はなぜ起こらないのか の商品レビュー
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読み始めて気づいたが、おそらく中高生向けに書かれた本である。1時間程度ですらすら読めたので、気軽に読むにはぴったり。 中高生向けといえど、やる気に関して学びとなったことは多くあった。特に下記の3点。 ①勉強する理由として、「より良い教師になるため」「自身の能力を高めるため」といったものも外発的動機づけにあたる。ただこれらは自己実現のためのやる気/目標によるやる気に分類され、外発的動機づけの中でも自立性が高く継続しやすく望ましいやる気といえる。 ②優秀グループ内の最底辺か底辺組の中の最優秀。意図せず所属する場合、後者の方が有能感が生まれやすい。ただ意図してあえて前者のようなグループに所属するならば、能力の高まりにもつながる。なお、所属する集団が好きであれば、有能感の低下には繋がりにくい。 ③ポジティブが一律して良いわけではない。防衛的悲観主義者はネガティブに考える方が成功しやすい。(その時の気分に合わせた音楽聴いた方が効果あるのと似てる) 時間対効果で言うと、多くの学びがあり自身にとって有益な本であった。
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電気ショックによって犬を無気力にしてネガティブ反応を覚えさせる実験が最後の方に出てきて心が痛むが、あとがきにて著者も同様の思いを抱きその心理実験を行なった心理学者の論文などを読み漁りその後のことまで調べたと書いてあったのが一番よかった(犬は救われます)
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やる気とは、ある行動を引き起こし、その行動を持続させ、結果として一定の方向に導く心理的過程。 人生で成功するためにもっとも必要なものはどれだけ誘惑に勝てるかという「我慢強さ」 肯定的な有能感を形成するため、関係性の欲求を満たすため、自律性の欲求を満たすために、周囲のサポートが必須。 物事を限定的に見られず、永続性や普遍性が強い人間は学習性無気力状態になりやすいが、意図的に限定的な思考をするだけでも改善はできる。
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基本的にやる気がないので、なにか発見があればと思い手に取った。 色々な視点からやる気を出す方法が書かれていて、結論としては自分にあったものを見つけるほかないとわかった。 単純だけど、目標を立てるのが1番かも。出来れば内発的なもので。 あと内容とあまり関係ないが、マシュマロ実...
基本的にやる気がないので、なにか発見があればと思い手に取った。 色々な視点からやる気を出す方法が書かれていて、結論としては自分にあったものを見つけるほかないとわかった。 単純だけど、目標を立てるのが1番かも。出来れば内発的なもので。 あと内容とあまり関係ないが、マシュマロ実験でスタンフォードのバイアスがかかっていたのは知らなかった。だからといって、我慢強さが成功の秘訣という本質に違いはないけど。
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人の「やる気」とは何か、どうしたらそれを引き出せるのか、具体的な目標設定の仕方などを心理学にそって解説したもの。思ったより目新しい内容ではなかったけれど、中高生向けとあって分かりやすくまとまってる本なので読んで良かったです。「やる気」を引き出すヒントが欲しい人には打って付けの本。
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百冊の自己啓発本よりも本書をおすすめ。 やる気を言語化しており、自己実現が最上と思いきや、それ以上のやる気があったりと、参考になった。 ポジティブ、ネガティブ両方に向けたやる気の出し方も記載されており、問題提起だけで終わらない内容。
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読了。やる気はどのように起こるのか、今まで何となく感じてた事を理論づけてくれる感じ。少しビックリしたのは、ネガティブ思考でもそれを強みにしている行動があるということ。考え方の特徴によって、結果が変わるということ。 #読了 #読書好きな人と繋がりたい
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2022/07/31 やる気が出ない理由を科学的に分析してその理由を人間の行動原理に即して分かりやすく解説してくれている本です。 やる気にもいくつか種類があって、自分の内側から湧き上がるものや、外的な要因に起因するものなどいろいろあり、それを自分たちの生活の場面ではどのように考え...
2022/07/31 やる気が出ない理由を科学的に分析してその理由を人間の行動原理に即して分かりやすく解説してくれている本です。 やる気にもいくつか種類があって、自分の内側から湧き上がるものや、外的な要因に起因するものなどいろいろあり、それを自分たちの生活の場面ではどのように考えることがその状況に該当するのかということも分かりやすく解説してくれています。 何回か読み直して、もっと理解に近づけられたら、自分に対するアプローチや、他の人に対する声掛けももっと良いものに変わるのではないのかなと思いました。
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自宅でのテレワークでさまざまな誘惑に負けて仕事へのモチベーションがあがらないときの対処を学べるかも、と期待した一冊。いや、やる気がコントロールできればこんなに素晴らしいことはないのですが…。 以下、自身の整理も兼ねて。 ・いわゆる内発的動機と外発的動機の2つ ・内発~が望ましいが外発~も一概に悪いとはいえない ・外発~にもいくつか種類があり好ましいものもある ・誘惑に負けず「やる気」を高める方法解説 ⇒ここはちょっと月並みな内容だったかな… ・目標レベルはほどほどがよい(挑戦的&実現可能レベル) ・遂行目標と熟達目標 ・鶏口となるも牛後となるなかれ⇒から来る有能感 ⇔井の中の蛙効果 ⇒幅広い対象と比較 ⇒そもそも比周囲と比較しない、過去の自分と比較 ・心の三大栄養素:①有能感の欲求②関係性の欲求③自律性の欲求 ・ネガティブ思考も悪くない=防衛的悲観主義者 ・物事は考え方次第←これが一番難しいのです… 「やる気」をコントロールする部分の解決策についてはあまり目新しいものはなく、平板な印象でしたが、「やる気」や心の解明については新しい知見を得ることができた一冊でした。
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「防衛的悲観主義者」というキーワードが出てくるのだが、これは私が先日読んだ「薄っぺらいのに自信満々な人(榎本博明 日経新聞出版)」の一部内容を想起させる内容があった。やはり、勉強がうまく行く人と成功する人の考え方というのは似ているのか。
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