侯孝賢と私の台湾ニューシネマ の商品レビュー
侯孝賢やエドワード・ヤンと共に、80〜90年代に「台湾ニューシネマ」を確立した脚本家である著者が、彼らと自分自身について語ったエッセイを集めた散文集。大きく時代が動いた当時の台湾の状況が背景に感じられたり、黒澤や小津、香港の王家衛など台湾以外の映画人にも(少しだけ)言及もあって、...
侯孝賢やエドワード・ヤンと共に、80〜90年代に「台湾ニューシネマ」を確立した脚本家である著者が、彼らと自分自身について語ったエッセイを集めた散文集。大きく時代が動いた当時の台湾の状況が背景に感じられたり、黒澤や小津、香港の王家衛など台湾以外の映画人にも(少しだけ)言及もあって、90年代アジア映画の熱気も思い出される。 もちろんニューシネマだけが台湾映画じゃないこともわかっているので、そこから現在の台湾映画に想いを寄せることもできる。そしてこの本を読んだ日本の若い映画人や若い映画ファンにもどんどん台湾ニューシネマを話題にあげてほしいと思ったりもする。
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