未来をつくるあなたへ の商品レビュー
紛争、核兵器、難民、格差、貧困、平和、人権、ジェンダーなどなど。今の世界に満ちた問題を知ることは、未来をつくることに通じる。 「善意と希望と理想をエネルギーとして世界を変えねばいけない」という言葉が胸を打つ。一歩進む勇気が希望を生み出す。
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コロナまでカバーされている本書。続きがあるとすれば、ロシアの暴挙、核による脅迫を厳しく糾弾する内容になったであろうが、その部分は、自分の中でも容易に構成できる。戦争を知る世代がいなくなったから、次の戦争もやむなし、で良い訳はない。
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希望があって良い。軍縮、平和、格差などの話題について、若者向けに易しく書かれている。若者にも自分でできることを挙げた「三つの提案」や、ツツ大主教の言葉を引いた「希望のとりこ」の話が印象に残った。 #ジュニスタ
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中学生向けとあるが高校生でも十分な内容であり、大学生がざっと読むにもいいのかもしれない。国連事務次長という役職を初めて知った。
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中満泉さんは国連で働いている。 毎日小学生新聞に連載されたものの単行本化。 印税が国内の教育支援団体に寄付される。 「世界は必ず変えられる」を信念に。 ・核軍縮の今 「対人地雷全面禁止条約」市民運動 「クラスター爆弾禁止条約」 「国連小型武器行動計画」小型武器の規制 未来のための軍縮 「自律型致死兵器システム」…可能 武力行使の決定は機械ではなく、人間がしなくてはならない…11の原則を採択 サイバー空間の安全保障 「核拡散防止条約」 ←批准しない国があっても、核軍縮すべきだという国際世論を作る事が出来る 「核抑止論」 ←ファンタジーではないか。兵器が無くなることが目標。 「核兵器禁止条約」 被爆者の声を聞こう。 「原爆で亡くなった一人ひとりが、誰かを愛し、誰かに愛されていた人たちでした」サーロー・節子さん 「核兵器廃絶国際キャンペーン」ICAN 絶対ダメ! 広島、長崎の日 「核兵器の使用を防ぐ唯一の確実な保証は、核兵器の完全な廃絶である。」グテーレス国連事務総長 「真実と誠実となくしては、礼儀は茶番であり芝居である。」新渡戸稲造『武士道』 ・世界難民の日 6月20日 難民の85%は開発途上国に受け入れられている。 第三国定住(先進国の受入)は約10万人、内・日本は年に30人前後。 難民は被害者であり、加害者ではない。 難民を受け入れたことにより、豊かになった村。 困っている人へ声かけ出来る社会。 ・ジェンダー平等 日本の抱える大きな問題。 ←女性のニーズが社会に反映されない。 →男女の数を明確な数値目標にする。 →社会の働き方や考え方を徹底的に変える。 ハリスさんの夢 「私は最初の女性副大統領かもしれませんが、最後ではありません。なぜなら全ての少女たちが今夜の光景を見て、この国は可能性の国だと理解するでしょうから。」 「民主主義は状態ではなく行動である。」ジョン・ルイス下院議員 ・気候変動サミット 気候危機という状況。 「未来のための金曜日」グレタ・トゥーンベリー ・ツツ大司教の言葉 「私は楽観的なのではありません。希望のとりこなのです。」ツツ大司教 「希望のとりこにって、共に努力しましょう。」メアリー・のロビンソン元アイルランド大統領 ・広がる格差 ダボス会議 教育の格差 グローバル化と人工知能とサイバー技術による新しいビジネス←資産の格差 個人の努力では解決できない状況にある。 人類の進歩を危うくする4つの驚異 ①核兵器を含む平和と安全への驚異 ②気候危機 ③世界中に巻き起こっている人々の政治不信 ④新技術の悪用 ←社会規範の早急な見直しが必要。 ・3つの提案 ☆いろいろな人の話を聞き、話し合うこと。 自分と異なる意見の人の話こそ、しっかり聞こう。 ダイバーシティ(多様性)の高い社会は、より良い決定が出来る。 ☆勇気を持つこと。 何かおかしいと感じたら、声に出す勇気を持とう。 いろんな勇気が世の中を変えていく。 ☆「自分は世界を変えられる力を持っている」と信じること。 理想や将来の希望が私たちを連帯させてくれる。 ・コロナ危機 コロナ後をどう生きるか。 現在の選択が未来を決める。 みんなが安全でなければ、誰も安全ではない。 ・リーダーの4つの資質 ビジョンを持つこと 勇気と決断力を持つこと 多様な意見に耳を傾ける余裕と柔軟さを持ち、変格を進める力にする能力 誠実であること 「いつの世もこの世界には、未来をまともなものにするために闘う十分な数の人々がいます。だからこそ、未来は大丈夫だろうと確信しているのです。」ダグ・ハマーショルド第2代事務総長 〇若い人たちが“希望のとりこ”になって、未来を歩めますように。 大人も少しでも良くなった未来をバトンタッチ出来る方向に。
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著者は、平和な社会をつくるために、世界をかける国連事務次長として軍縮問題を担当している、中満泉さん。ごく普通の家庭で育った彼女は、大学時代にアメリカへの留学をきっかけに国際連合で働くことにしました。 本書は、軍や人権、格差、ジェンダーなど現代の問題を取り上げ、それらの課題と向き合...
著者は、平和な社会をつくるために、世界をかける国連事務次長として軍縮問題を担当している、中満泉さん。ごく普通の家庭で育った彼女は、大学時代にアメリカへの留学をきっかけに国際連合で働くことにしました。 本書は、軍や人権、格差、ジェンダーなど現代の問題を取り上げ、それらの課題と向き合う人々の姿を紹介しながら、勇気をもって一歩を踏み出すことの大切さを教えてくれます。
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