ナメられない組織の作り方 の商品レビュー

クォン・オヒョン(著者),北野博己(訳者)

2021/07/24

著者は元サムスン電子CEO。
CEO経験時代のリーダー、組織、戦略、人材に主眼を当てた経営論。
特に心を打ったのは、改善ではなく革新、事業が赤字の時こそ攻める、ということ。

現場からのボトムアップ的な改善は無駄ではないが、生き残り圧倒的に勝つためには革新しなければならない。
革新は今の連続の中にあるものではなく、非連続の中にこそ見出さなければならないし、上手くいくかも分からない、そんな中に果敢に飛び込んでいく勇気はあるのか。

赤字の時は絞って守りを固めることに終始しがち。
だが、未来のことを考えたら目の前で多少損が大きくなっても攻めるのが必要な場面もある。
頭では分かっててもなかなかできない行動。

リーダーの本質とは何か、を考えさせられる内容。