「女」のはなし の商品レビュー

久世光彦(著者)

2023/05/14

現実と虚構の狭間を歩いていた人だな、と思う
テレビマンだった側面を思うとどうしようもなくリアルを生きていた人に間違いないのだけど、それでも美しく儚い、現実にはない”なにか”を目に見て、それを追いかけていた人なんだと、そう思えてしまう

2021/08/02

知らないはずなのに、昔見た光景のような、
狂女になって石を投げられたような、
もしくは少年になって、狂女を盗み見るような。
銀巴里でシャンソンを聞いて、
その裏の公園で戦争のにおいを嗅いで。

エロスとタナトスの濃厚な1冊です。