未来探究2050 の商品レビュー
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多種多様な専門家の話を読めることができ、自分の知らない学問を垣間見れて面白い。 学祭的という用語が出てきて、どの学問も社会的な課題に取り組む上でそれだけ解決できるものではないということを認識できた。 自分の仕事を通じて、そういった幅広く学問に関われるように、子どもたちに指導をして...
多種多様な専門家の話を読めることができ、自分の知らない学問を垣間見れて面白い。 学祭的という用語が出てきて、どの学問も社会的な課題に取り組む上でそれだけ解決できるものではないということを認識できた。 自分の仕事を通じて、そういった幅広く学問に関われるように、子どもたちに指導をしていきたい。
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多数の研究をすこしずつかじることができ、とても楽しい。未来をテーマにしているだけあって、全体的なトーンが明るいので、読んでいて元気が出る。簡単な内容を抽出して、子どもたちにも紹介したい。 このような本が役立つのは「いま」なので、出版から年数がたつと良さが薄れてしまう。いまのうちに...
多数の研究をすこしずつかじることができ、とても楽しい。未来をテーマにしているだけあって、全体的なトーンが明るいので、読んでいて元気が出る。簡単な内容を抽出して、子どもたちにも紹介したい。 このような本が役立つのは「いま」なので、出版から年数がたつと良さが薄れてしまう。いまのうちに多数の人に読まれてほしいのと同時に、今後もこのような本が多数出版されてほしい。 また、おすすめの本が多数掲載されていて良いのだが、これはいったい誰にむけたおすすめなのか?幅広い読者を想定しているがゆえに、おすすめの想定向け先がばらばらになっている。専門外の一般人にも読めそうな新書から、専門書と思しきものまで多様。
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タイトルにひかれて深く考えずに購入しました。第1部は未来学についてや、未来を考えるための姿勢やアプローチが整理されていました。特に印象に残ったのは、未来予想自体が未来の姿を決める原因になってしまうことがあるという指摘です。つまり多くの人が「未来はこうなる」と信じてしまうと、それに...
タイトルにひかれて深く考えずに購入しました。第1部は未来学についてや、未来を考えるための姿勢やアプローチが整理されていました。特に印象に残ったのは、未来予想自体が未来の姿を決める原因になってしまうことがあるという指摘です。つまり多くの人が「未来はこうなる」と信じてしまうと、それに向けて行動するわけですから、自己実現的な(self-fulfilling)未来が生み出されてしまう、そこは重々注意すべきだという指摘です。 第2部では東大教授30人による様々な研究分野の未来像や社会とのかかわりが紹介されていました。このスタイルやボリューム、内容の深浅については賛否両論あるかもしれませんが、私はこういうスタイルもあってよいとは思いました。全くの門外漢の人にとってもわかりやすいように書かれていて、純粋に知的好奇心を刺激される箇所が多かったです。他方、ちょっと残念だなと感じたのは、自分の研究分野の正当性・重要性を強調しすぎていると感じる先生もいて、自己防衛的な言説になっていると感じる箇所があったことです。そういう主張を本書のような内容の書籍向けにしてはいけません。逆に「2050年には自分の研究分野はないかもしれません」、と述べている先生もいて、それは潔さを感じました。 第3部では総括が行われていますが、感じたことを2点。まず1つ目として、総括のキーワードが「総合的な学問」「学問間の連携」だと理解しましたが、これはまさにウォーラーステインがずっとそうしろと警鐘を鳴らしてきたことです。近代社会がいかに学問を細分化してきたか、彼はその弊害について主張して、彼自身が総合的な視点から社会を議論しようとしましたが、世の中にはまだそこまで受け入れられていない気もしています。 2つ目に感じたのは、東京大学が本当に学問間の連携を実現できるかというと、相当ハードルが高いだろうなという点です。これは民間企業でも同じで、異なる部門間の社員同士がシナジー効果を生み出すのは至難の業だからです。「連携せよ」とトップが言ったところでそう簡単には進みません。未来ビジョン研究センターのような組織(ハコ)を作っても難易度は同様です。企業経営ではシナジーを生み出すコツのようなものがわかりつつありますから、東京大学もそのあたりの専門家(経営学)の知見から学ぶべきことがあると思います。
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第一部は未来を考えるためのフレームワーク、アプローチ手法が書かれていてためになった。futures coneで未来像の種類を6つのPで分類してるやつは分かりやすい。 第二部は各領域の先端が知れ良いと思う。知りたい領域だけ見るのでも十分。私は興味で読んだので雑学としての知識かなと...
第一部は未来を考えるためのフレームワーク、アプローチ手法が書かれていてためになった。futures coneで未来像の種類を6つのPで分類してるやつは分かりやすい。 第二部は各領域の先端が知れ良いと思う。知りたい領域だけ見るのでも十分。私は興味で読んだので雑学としての知識かなと。
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2050がキーワードの時代 正直、分野が狭すぎで、物足りなかった。 1人割り当ての頁が少ないことが、写真・図など今の時代多用しない言葉の説明では十分な理解が得られない。 もっと続編を作らないと、「霞が関」状態。 なんでも詰め込めばいいというのではない。 東大も先端研究所もあり、正直、全学部全学科教授・助教授。大学院全研究科教授。などそのような専門分野の人にももっと語ってほしい。 もっと濃密な話も、参考文献も充実させるべきであったとおもう。
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今から10年後、30年後、世界はどうなっているだろうか。東京大学の30人の研究者が自身の研究分野の2030年、2050年の姿を予測し、そこから見えてくる未来社会について説く書籍。 現代社会は、知識により新たな価値を作り出す知識集約型社会の側面が強い。 従って、未来社会を展望するには、これから産み出される知識について考える必要がある。 例えば以下のようなもの。 ・脳神経科学: 「知覚」や「心」などの脳の本質的な研究は、この30年であまり進んでいない。今後の見通しも懐疑的だ。ただ、脳を操作して活性化させるといった具体的な研究成果は、2050年頃に社会実装されている可能性はある。 ・リスク研究: 気候変動キャンペーンの動きが生まれるなど、リスクという考え方には社会を好転させる可能性がある。 一方で、気候変動などに対する認識は世代によって異なる。従って、時間を超えて存在するリスクについては、将来世代に対する影響に注視すべきといえる。 ・中国経済: アジアでは、経済の「成長と統合」から「停滞と分裂」に転換しつつある。中国は2050年には超高齢化社会になり、社会保障、年金の持続性が大きな問題となる。 ・ロボット研究: やわらかい素材でできたロボットを研究する「ソフトロボティクス」の分野においては、2030年では根本的な変革は起きていないだろう。2050年には、ロボットが、家具や乗り物など、ロボットとは見えないような形で社会にとけこんでいる可能性がある。 ・国際精神保健・人権政策: 第2次世界大戦後の国際社会は、死亡率の低減や経済発展を優先事項とした。今後は「違い・心・文化」がキーワードになる。これを国際目標にどう組み込むかが、未来社会の在り方に大きく影響を与える。
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学問の分野別に未来像を知りたい人におすすめ。 【概要】 ●第1部 未来に関連する学問の紹介 第2部 30人の研究者へのインタビュー(知の軌跡と未来像) 第3部 東大総長と未来ビジョン研究センター長の対談 【感想】 ●文系、理系とも多数の研究分野があるのだなということがわかった...
学問の分野別に未来像を知りたい人におすすめ。 【概要】 ●第1部 未来に関連する学問の紹介 第2部 30人の研究者へのインタビュー(知の軌跡と未来像) 第3部 東大総長と未来ビジョン研究センター長の対談 【感想】 ●文系、理系とも多数の研究分野があるのだなということがわかった。 ●専門的で基礎知識がないと理解が難しいものから身近なものまで、将来に向けてどのような研究がなされているのか認識することができた。
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視野を広げさせられました。皆、凄い研究ですが、総じて分離融合、学際が必要というスタンス。どの先生か述べてらっしゃいましたが、理系に比べて人物系は面白くない。自分も本書を読んでそのような印象。でも、そうではなく、理念⇄イノベーション⇄リスクマネージメントの関係で、両端が文系が活躍で...
視野を広げさせられました。皆、凄い研究ですが、総じて分離融合、学際が必要というスタンス。どの先生か述べてらっしゃいましたが、理系に比べて人物系は面白くない。自分も本書を読んでそのような印象。でも、そうではなく、理念⇄イノベーション⇄リスクマネージメントの関係で、両端が文系が活躍できる分野なのでは。その一面、理系は両端に丸投げしてはならない、という先生もおられました。その通りだと思います。研究者にはこの3段階を常に考えて欲しい。最後に、文系にはもっとワクワクする面を見せて欲しい。
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