私にできるすべてのこと の商品レビュー
ヒト型AIが大量生産されてから20年後、「AIが人の仕事を奪う」として大量廃棄され、部品を再利用するため回収処分が始まる。そんな中、田舎の町で人と共に暮らすヒト型AIたちを描いた、池辺さんの漫画。 AIを人の姿形にすることは、なんと残酷でおそろしいことだろうとおもう。命は無いと...
ヒト型AIが大量生産されてから20年後、「AIが人の仕事を奪う」として大量廃棄され、部品を再利用するため回収処分が始まる。そんな中、田舎の町で人と共に暮らすヒト型AIたちを描いた、池辺さんの漫画。 AIを人の姿形にすることは、なんと残酷でおそろしいことだろうとおもう。命は無いと知っていても、私たちはその存在にかならず、人らしさを求めてしまうと思うから。血の通った肌のあたたかさや、空や星をきれいだと思う心や。 彼らヒト型AIの、人間を見る目をとおして、刺激的な変化を求めず、ただ、その日を暮らす、しずかに生活をする、ただ一日ずつを生きることの、なんと大きいことか、その凄みを、感じる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最初は電子書籍で読んでいましたが、手元に残したくて紙の本を購入しました。 個人的な解釈ではありますが、最後に像をみている和音ちゃんが、そこからも光を感じているように思えて、生きているだけでキラキラ発光するのは、気持ちがそこに残ることでもそうなのだ と思えてホロリとしました。
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ヒト型AIをテーマにしたSF 池辺葵さんになると、一見難しく硬いテーマも、優しくあたたかさ、そして切なさに包まれる。 人なのかAIなのか、なかなか区別がつかなかったけど、AIが作られすぎて、ヒトが働く場所がなくなってしまった世界。 初めはよくわからなかったけど、徐々に絡まった糸が...
ヒト型AIをテーマにしたSF 池辺葵さんになると、一見難しく硬いテーマも、優しくあたたかさ、そして切なさに包まれる。 人なのかAIなのか、なかなか区別がつかなかったけど、AIが作られすぎて、ヒトが働く場所がなくなってしまった世界。 初めはよくわからなかったけど、徐々に絡まった糸が一本につながるような展開でした。
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優しく切ない物語。 AIたちは「もういつ解体されても大丈夫です」と言うが、本当に心はないのかな?元の持ち主に似た口調や雰囲気などが蓄積されていくと人間に近づいていくようだ(リセットされると新品って感じになるけれど)。穏やかに共存できれば良いのに…。 元監視カメラだったAIの女の子...
優しく切ない物語。 AIたちは「もういつ解体されても大丈夫です」と言うが、本当に心はないのかな?元の持ち主に似た口調や雰囲気などが蓄積されていくと人間に近づいていくようだ(リセットされると新品って感じになるけれど)。穏やかに共存できれば良いのに…。 元監視カメラだったAIの女の子が見ると、生命体はキラキラ光っているらしい。ただ今生きているというだけで。私も光っているのだろうか。
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池辺さん初めてのSF漫画と聞いてとても楽しみでした。 池辺さんの漫画にある、ほんわかした人の暖かみを感じさせるロボットのお話。 がっつりSFを読みたい!という方にはちょっと違うかもしれませんが、優しくて暖かみのあるロボット漫画です。
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残念ながら、AIという題材をうまく活かせていない。こういうテーマを描く時には、山田胡瓜の作品のように、AIやロボットにより変化する社会構造なども描かなければならないのだが、そこまで筆が及んでいない。 ここで描かれているのは、ヒューマノイドAIというよりも亜人間である。「鉄腕アトム...
残念ながら、AIという題材をうまく活かせていない。こういうテーマを描く時には、山田胡瓜の作品のように、AIやロボットにより変化する社会構造なども描かなければならないのだが、そこまで筆が及んでいない。 ここで描かれているのは、ヒューマノイドAIというよりも亜人間である。「鉄腕アトム」のロボット市民に似ているが、それよりもさらに単純な召使いでしかない。 AIは自分が破壊されることを怖れない、そういう感情を持たないという表現。しかしAIから見た実生命はオーラをまとって見えるという描写は幾度か現れる。しかしそういった詩情をかもしだそうとする演出も、効果的に感じられなかった。 詩情を描く場合には、具体性やロジックを対置するのが定石である。AIが浸透した社会では、詩情をかもしだす以前に、技術的・社会的なものごとが変質してゆくはずである。その部分をしっかり描いた上で、その中で詩情を描くほうがよいのではないか。 本作のAIというテーマは、いわばチャレンジだったかもしれない。しかし無理に「AIの人生」を描くのではなく、今暮らしている日常の延長としての「人間の人生」を描いたほうが良かったのではないか。 なぜ、主人公の彼女は「AIのような人」ではなく「人のようなAI」でなければならなかったのだろうか。
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ヒト型AI。いつか実用化される時が来るのだろうか。 健気で怖い。 人間がココロを大切にすることを忘れないで欲しい。 便利になっても。いかなる時も。
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池辺葵の新刊は人工知能(というかアンドロイド)をテーマにしたSF。 何を描いても素晴らしい。何を描いても傑作。もうホンマ言うことない。
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一瞬で大好きになった。過去の遺物となった人型AIが小さな町で一日一日を過ごして記す記録たち。彼らに残る記憶。人間への眼差し。池辺葵の描く孤独はなぜこんなにもあたたかく優しいのだろう。何回も読み返してる、こんなわたしでもあなたの目には光って見えますか。
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【AIが人の仕事を奪うだなんて誰が言ったのだろう】池辺葵、SFへの挑戦。大量生産から20年、ヒト型AIは世界中で廃棄されていた。少女・和音は喫茶店で働くが……。
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