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図説 魔女の文化史 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2025/01/07

あらすじ(原書房より)中世末から現代まで、魔女という存在がどのように認識され、表現されてきたのか。魔女にかんするヴィジュアルな文化史。危険で邪悪な存在が、魅力的な存在に。このふたつの魔女像は、どのように結びつくのか。 魔女のイメージの変遷を、豊富な図版とともにたどる。(http:...

あらすじ(原書房より)中世末から現代まで、魔女という存在がどのように認識され、表現されてきたのか。魔女にかんするヴィジュアルな文化史。危険で邪悪な存在が、魅力的な存在に。このふたつの魔女像は、どのように結びつくのか。 魔女のイメージの変遷を、豊富な図版とともにたどる。(http://www.harashobo.co.jp/book/b561314.html) 魔女の魅力的な絵画が目を引いてたまたま発見!フェミニズムっぽい内容もあったので気になって読んでみたら面白かった。男性視点の邪悪で醜い魔女から、逸脱することを楽しみ、家父長制に抗したり、マイノリティのために抗議したりするフェミニスト魔女へ。(トランプを呪ってたの良かった) ざっくりの歴史だけど、こうしてみるとやっぱフェミニズムや抗議する女性たちと魔女の繋がりってめっちゃ納得いくというかごく自然というか。もう少しこの辺り詳しく知りたいと思った。 ANGRY BITCH & MIGHTY WITCH!! 以下、引用 西洋では、信じようと言じまいと、すべてに昼と夜、白と黒、男と女といったような二項対立がある。だが、幸いなことに、クィアの思想はわれわれを凌駕する連続体にあっても、われわれが多様であるという考えをもたらしてくれた。それはわれわれが、たとえば不可視の世界のようなもうひとつの世界を理解する手助けとなっている。なおもあまりにも二項対立的な世界において、魔女は行間を読んだり、さまざまなつながりを和解させたり、紡いだり、あるいはそこに連続性をつくり出したりできる。(p.180) より正鵠を期していえば、社会的秩序の逸脱者ないし違反者としての歴史を押しつけられ、悪名高い「魔女狩り」や「魔女裁判(異端審問)」の犠牲者としてつねに弾圧・抑圧されてきた魔女が、反父権制や反資本主義、同性愛者・クィア(性的少数者)擁護などの運動、つまり his-storyを脱聖化した、新しい「her-story」の表象とされるようになったのである。(p.192)

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2024/11/30

大地は聖なるもので、女神は世界に、人や木々に、花や岩や星々に内在している。英語で言うところの魔女(witch)は、大地への信仰を誓った前キリスト教的な伝統の信奉者を意味するのです。 物質至上主義や化学万能主義、アメリカを西洋世界のなかで特に目立たせようとするプロテスタント原理主義...

大地は聖なるもので、女神は世界に、人や木々に、花や岩や星々に内在している。英語で言うところの魔女(witch)は、大地への信仰を誓った前キリスト教的な伝統の信奉者を意味するのです。 物質至上主義や化学万能主義、アメリカを西洋世界のなかで特に目立たせようとするプロテスタント原理主義などに抵抗する。 魔女って、こうしたマジョリティの価値観とは違う世界の見方をしているもので、現代に逆行するもの。だから魅力的なのかな。 物語の中の魔女だと、白雪姫、オズの魔法使い、眠れる森の美女(マレフィセント)などが魔女のはしり。どれも魅力的で大好き。

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2022/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

p183 「未来は女性のものであり、未来は魔女のものである」。映像作家ベルトラン・モンディカの映画『野生の少年』(2018年)の中で、エリナ・レーベンゾーンが演じたセブリヌ、は預言者風にこう語っている。今日、父権的・資本主義的・反エコロジー的な世界で、魔女がこれまで以上に自由な精神や反抗形態、そして世界におけるもう一つのあり方を体現している。私としてはそうした魔女が私たちの人生なり生活なりを、魔法によって再び魅了してくれるよう願うものである。 p192 本書の特徴は、それが生まれた背景もさることながら、何よりもフェミニズムの面から魔女を再検討したところにある。本文にも登場するミシュレの『魔女』1862年以降、少なくとも20世紀末までは魔女を扱った研究は多くが男の視点からのものだった。だがフェミニズム運動の高揚に伴ってそれまで社会的に負性の烙印を押されてきた魔女に新たな光が向けられるようになった。社会的秩序の逸脱者ないし違反者として歴史を押し付けられ、魔女借りや魔女裁判の犠牲者として常に弾圧・抑圧されてきた魔女が反父権制や反資本主義、同姓愛者クィア擁護などの運動、つまり、his-storyを聖脱化した、新しいher-storyの表象とされるようになったのである。

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2021/09/01

アロマテラピーを勉強している時、アロマテラピーの長い歴史の中で「魔女狩り」は一番悲しい歴史だと聞いた。精油を使う者は、それを用いた治療だけでなく、カリスマ性のある女性が多くいたため、恐れられ「魔女」とされてしまっていたのだと。 歴史の中にある「魔女」。過去の文献や書物に残る挿絵...

アロマテラピーを勉強している時、アロマテラピーの長い歴史の中で「魔女狩り」は一番悲しい歴史だと聞いた。精油を使う者は、それを用いた治療だけでなく、カリスマ性のある女性が多くいたため、恐れられ「魔女」とされてしまっていたのだと。 歴史の中にある「魔女」。過去の文献や書物に残る挿絵などもたくさん掲載されていて、読みやすかった。時代の流れの中で「魔女」と呼ばれていた女性たちの姿がわかる一冊。

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2021/05/24

過去だけでなく、現代の「魔女」を扱っている点において、大変興味深い一冊。そうだよなぁ、日本の占いや呪いだっていくらでも残っているんだから、魔女的なものが残ってないわけがないんだよなぁ。 日本人にとっての普遍的な、あるいは個としての魔女観に加えて、政治的なそれを大きく扱っているの...

過去だけでなく、現代の「魔女」を扱っている点において、大変興味深い一冊。そうだよなぁ、日本の占いや呪いだっていくらでも残っているんだから、魔女的なものが残ってないわけがないんだよなぁ。 日本人にとっての普遍的な、あるいは個としての魔女観に加えて、政治的なそれを大きく扱っているのも驚いた。海外では一般的なんだろうか。

Posted byブクログ