横死 の商品レビュー
闇の西洋絵画史・黒の闇シリーズ第5巻は死を扱った一冊。 西洋絵画で最も多く描かれた死はキリスト。うぅむ成程。 体調が悪い時に観てはいけない。闇の世界に引きずり込まれてしまう。 文字は少ないので読むだけならすぐに終わってしまうが鑑賞のためにはフォント、判型共に嵩張らない範囲でもう少...
闇の西洋絵画史・黒の闇シリーズ第5巻は死を扱った一冊。 西洋絵画で最も多く描かれた死はキリスト。うぅむ成程。 体調が悪い時に観てはいけない。闇の世界に引きずり込まれてしまう。 文字は少ないので読むだけならすぐに終わってしまうが鑑賞のためにはフォント、判型共に嵩張らない範囲でもう少し大きいと嬉しいなぁ。★五つとしたが、この点で4.5
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西洋絵画の中でも、”死”というものに焦点をあてて特集した本。有名どころではオフィーリアの絵とか…。昔から、避けて通れない死を描いてきた画家は多いですね。
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第1期【黒の闇】篇はこれにて全て読んだ。 掉尾に選ばれたテーマは「横死」。言われてみれば我が国には有名人の横死を画題に選んだ絵が乏しい。 33頁、ドレイパー《イカロスへの哀悼》。よい絵だ。 61頁、《カムデン街の殺人》、P・コーンウェル『切り裂きジャック』を読んでいるので...
第1期【黒の闇】篇はこれにて全て読んだ。 掉尾に選ばれたテーマは「横死」。言われてみれば我が国には有名人の横死を画題に選んだ絵が乏しい。 33頁、ドレイパー《イカロスへの哀悼》。よい絵だ。 61頁、《カムデン街の殺人》、P・コーンウェル『切り裂きジャック』を読んでいるので感慨深い。
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これほど絵画に人の死が扱われているか知ってびっくり まあ、ほとんど宗教画なんだけど 今だったら写真という手で映像化されるんだろうが当時 絵画でどれだけの人が見られたのかしら オフィーリアをみた漱石の言葉のみ頭に残って困っている
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[図書館] 読了:2022/3/26 一つ一つの解説がめちゃ短くて、気が付いたら読み終わっていた、という読後感。 「はじめに」が一番興味深かったな。 「西洋絵画に描かれる死は、私たち日本人の目にはことさら残酷に映りがちです。その原因は、遠近法や陰影法を駆使してリアルに描く技術...
[図書館] 読了:2022/3/26 一つ一つの解説がめちゃ短くて、気が付いたら読み終わっていた、という読後感。 「はじめに」が一番興味深かったな。 「西洋絵画に描かれる死は、私たち日本人の目にはことさら残酷に映りがちです。その原因は、遠近法や陰影法を駆使してリアルに描く技術的特性だけでなく、遺体に対する感覚の違いにもあるのではないでしょうか。輪廻転生を信じる仏教では、遺体は塵と消える魂の抜け殻にすぎません。ところが肉体の復活を信じるキリスト教では、人は遺体になってもなお、その人のままなのです。いわば遺体にも人格があるわけで、それが西洋絵画に描かれる死をひときわ生々しく見せているようにも思えます。」
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題材が題材だけにシリーズの中で最も凄惨。 『オフィーリア』のような物語の中の死は文字通り画になるけれど、テーマとしてくくられた「民衆の死」は重いものがある。
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・真理を追究する思想家はいつの世も、尊敬されながらも疎まれがち。真理は人類にとって都合がいいとは限らず、むしろ都合が悪いことの方が多いからでしょう。政治に思想が求められた時代(これも本来は時代を問わぬ真理のはずですが)には、真理や正論を口にすることが、しばしば死に直結しました。そ...
・真理を追究する思想家はいつの世も、尊敬されながらも疎まれがち。真理は人類にとって都合がいいとは限らず、むしろ都合が悪いことの方が多いからでしょう。政治に思想が求められた時代(これも本来は時代を問わぬ真理のはずですが)には、真理や正論を口にすることが、しばしば死に直結しました。それでも節を全うし、真理に殉じた思想家たちを、画家たちは知の英雄として描いたのです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
趣味の美術館めぐりに、コロナ禍の所為で気軽に出かけられないので、せめて本で絵画鑑賞を楽しもう、と思って借りてみたのだが。 やっぱり印刷物はなぁ~。紙がたわむし光るし、近眼のうえ老眼なので、眼鏡をかけても外しても、肝心の絵が、隅々までピントを合わせることができないのよね。眼鏡の上にハズキルーペ(のパチもん)をかけてなんとか読めたんだけれど、重くて…。 でもこのシリーズ面白い。他のも読んでみよう。(2021-08-04L)
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【概略】 不慮の死、非業の死、思いがけない災難で死ぬという意味の「横死」。絵画の世界でも、様々な横死をテーマに作品が描かれている。イエス・キリストの死、革命における民衆の死・・・神話や伝説を伝えるうえでも、実際に起きた事件を後世に伝えるうえでも、絵画は重要な位置にある。 20...
【概略】 不慮の死、非業の死、思いがけない災難で死ぬという意味の「横死」。絵画の世界でも、様々な横死をテーマに作品が描かれている。イエス・キリストの死、革命における民衆の死・・・神話や伝説を伝えるうえでも、実際に起きた事件を後世に伝えるうえでも、絵画は重要な位置にある。 2021年06月05日 読了 【書評】 山田五郎さん「闇の西洋絵画史シリーズ」第1期も、最終巻。「死」、しかも「横死」について取り上げてる。 つくづく、絵にまつわる話を交えながら授業など受けてみたかったなぁと思う、若い時代に。カインとアベルの話とか、オルフェウスの話とか、そういったストーリーを踏まえて絵画を観ると、きっと違った受け取り方をしたと思う。技術的なことに興味がないからかもしれないけどね。いいんだよ、絵を描きたい側に関心がある訳じゃないのだから。 「プッ」と笑ってしまったのが、ミレイの「オフィーリア」に対する夏目漱石の「風流な土佐衛門」という評。さらにこのオフィーリアのモデルは、描かれてる間、ずっと水の中にいてその結果、肺炎になってしまったエピソードもあり、なんというか、この作品の周辺エピソードの面白さと、作品そのものの優雅さのギャップがもう・・・。 今回、もってかれたのはモローの「オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘」とセザンヌの「殺人」かな。あと、ルーベンスの「ユノとアルゴス」という絵で、孔雀の羽の模様に関する由来(不倫を見張る巨人の眼)ってトピックも、興味深かったなぁ。 第2期シリーズも楽しみだし、できれば日本画でもやって欲しいなぁ。
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図書館で借りてシリーズ4と5を読了。 1,2,3も借りて読みたいし、そのうち全巻購入したいです。 ハーバート・ジェームズ・ドレイパーの絵画がとても好きでした。この本で知れてよかったです。 五郎さんにギリシア神話テーマの絵画本出版してほしいなぁ。
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