10歳から考える「好き」を強みにする生き方 の商品レビュー
むかしは「滅私奉公」だったが、これからは「活私開公(かっしかいこう)」だという言葉がよかった。 自分を犠牲にするのではなく、生かして社会を切り開いていく。
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===qte=== 「子ども向け自己啓発書」が登場 不安な時代をいかに生きるか 2021/5/22付日本経済新聞 朝刊 出版界で「子ども向け自己啓発書」という新しいジャンルの市場が急拡大している。友人関係や親子関係、さらには将来の仕事選びなどをテーマにしながら、子どもたちに「い...
===qte=== 「子ども向け自己啓発書」が登場 不安な時代をいかに生きるか 2021/5/22付日本経済新聞 朝刊 出版界で「子ども向け自己啓発書」という新しいジャンルの市場が急拡大している。友人関係や親子関係、さらには将来の仕事選びなどをテーマにしながら、子どもたちに「いかに生きるか」を説く内容だ。 悩める子どもたちに向けて、たくましく生きるヒントがつまった書籍の刊行が相次いでいる 小学館は4月に中高生向けの新書レーベル「小学館YouthBooks」を立ち上げた。「親の期待に応えることが親を大切にすることではない」と説く『親の期待に応えなくていい』(鴻上尚史著)や、「友達は多い方がいいというのは幻想」と喝破する『みんなに好かれなくていい』(和田秀樹著)など人間関係をテーマにしている。同社学芸編集室長の下山明子氏は「たくましく生き、幸せになる知恵をベストセラー作家が教育者に成り代わって伝えてくれたら」と話す。 さらに対象年齢を下げた書籍もある。えほんの杜は3月、働く理由や仕事選びに必要な考え方を説く『10歳から考える「好き」を強みにする生き方』(宝槻泰伸監修)を刊行した。担当編集者の渡辺亜希子氏は「好きなことを仕事にしようと叫ばれる時代だが、具体的な方法は誰も示さない」と考え、企画した。 ライト兄弟、松下幸之助といった偉人の人生や言葉を紹介しながら、子どもの読者に働くことの意味を考えさせる。「実例を示して説得力を持たせたかった」と渡辺氏。本書は「10歳シリーズ」の一巻で、これまでに岩村太郎著『心を強くする26の言葉』と八木陽子監修『お金の心得』の2冊を刊行し、シリーズ累計発行部数は約13万部と好評だ。 子ども向け自己啓発書の流行のはじまりは2017年。吉野源三郎の原作を漫画化して発行部数212万部の大ベストセラーとなった『君たちはどう生きるか』(マガジンハウス)がきっかけだ。同書では主人公の少年が叔父との対話を通じ、社会の中で生きる知恵を学んでいく。「こうしたジャンルに需要があると気付いた」と小学館の下村氏は話す。 思春期の精神保健を研究する東京大学の佐々木司教授は「英語やプログラミングなど、社会が子供に求める知識が増えている。こうした圧力と人口減少などで先行きが見通せない社会への不安が相まって、親はこうした本を薦めたいのではないか」とみる。 厳しい時代を生き抜くための知恵をわが子に身につけさせねば――。親たちが感じているそんなプレッシャーも透けて見える。生まれたばかりの新ジャンルだが、新しいテーマを掘り起こす余地も大きく、すくすく育ちそうな気配を早くも見せている。 (篠原皐佑) ===unqte===
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