僕といた夏を、君が忘れないように。 の商品レビュー
サイファー・ピース・ダンサーズが面白かったので読んでみた。こっちもまた違った面白さ。インスタ映えな風景描写が印象的。風乃を守りたくなる。
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僕の世界はニセモノだった。あの夏、どこまでも蒼い島で、君を描くまでは――。 美大受験をひかえ、沖縄の志嘉良島へと旅に出た僕。どこか感情が抜け落ちた絵しか描けない、そんな自分の殻を破るための創作旅行だった。 「私、伊是名風乃! 君は?」 月夜を見上げて歌う君と出会い、どうしよ...
僕の世界はニセモノだった。あの夏、どこまでも蒼い島で、君を描くまでは――。 美大受験をひかえ、沖縄の志嘉良島へと旅に出た僕。どこか感情が抜け落ちた絵しか描けない、そんな自分の殻を破るための創作旅行だった。 「私、伊是名風乃! 君は?」 月夜を見上げて歌う君と出会い、どうしようもなく好きだと気付いたとき、僕は風乃を待つ悲しい運命を知った。 どうか僕といた夏を君が忘れないように、君がくれたはじめての夏を、このキャンバスに描こう。
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風乃ははたして人魚なのかどうなのかと想像しながら読んでいました。 もうちょっと一捻り欲しかったかな!? 風乃がとてもかわいかったのと読みやすかったんで、☆4です。 秋山さんは平田広明さんの声、大地は細谷佳正さんの声、宜野座さんは子安武人さんの声で再生されてました(笑)
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ひと夏の淡い思い出なんて、そんな陳腐で単純な言葉では表しきれない、深く熱く色濃い夏を見た。紛れもない「青春小説」であるし、舞台や作中の描写からこの物語は青色に染まって見えるのだが、時折陰るような青だったり、心の内からメラメラと燃え上がるような熱い青だったり、尊く静かな青だったりと...
ひと夏の淡い思い出なんて、そんな陳腐で単純な言葉では表しきれない、深く熱く色濃い夏を見た。紛れもない「青春小説」であるし、舞台や作中の描写からこの物語は青色に染まって見えるのだが、時折陰るような青だったり、心の内からメラメラと燃え上がるような熱い青だったり、尊く静かな青だったりと、爽やかだけでない様々な青色で彩られていた。 あとがきで作者も触れているように「やや過激」で「リアリティ」のある描写は、読者をしっかりと巻き込み掻き乱していくような迫力さえ感じ、特に後半は閉鎖社会や自然災害のおぞましさがありありと綴られていた。物語の根幹に「沖縄の八重山諸島」があり、ただの背景だけでない役割を担っていたからこそ、細部までリアリティを感じたのだと思う。 誰かのため、自分のため。そのどちらを選択したとしても自分らしさは失われないはずだし、どんな未来だって描けるはずだ。 2021.5.24 読了
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
内容としては古いしきたりがある島に突然向かうことになった主人公が、その島の巫女の女の子に出会い恋に落ちる話です。 読んで思ったのは何と言っても設定が良かったと思いました。 古いしきたりを外部にバレないように島民が必死に隠そうとするのですが、主人公と巫女の女の子との出会いがそれを変えようとします。そのまさにラストまでの展開はまるで映画を見ているようにのめり込んでしまいました。 とてもおすすめです。
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