若冲のひみつ の商品レビュー
若冲作品について、海外コレクターとのエピソードがおもしろい。現場に立ち会った著者ならではの細やかな観察が、アートマーケット門外漢にも十分に楽しめるものになっている。 この本は、ロバート・キャンベル氏との対談が目当てで手に取ったところもある。期待通り、アートの見方を真贋判定の仕方か...
若冲作品について、海外コレクターとのエピソードがおもしろい。現場に立ち会った著者ならではの細やかな観察が、アートマーケット門外漢にも十分に楽しめるものになっている。 この本は、ロバート・キャンベル氏との対談が目当てで手に取ったところもある。期待通り、アートの見方を真贋判定の仕方から、デジタルによる分析的な見方と鑑賞の違い、若冲が性や身体性の直接的な表現なしに描いた人間性など、鑑賞の観点をさらに広げ深める内容でした。 「奇想の系譜」は未読なので、いつか読みたい。
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ラストのキャンベルさんとの対談が面白い。また、日本美術を愛するアメリカのコレクターの話も興味深い。 難点は画像の少なさ。 若冲の作品はあるが、彼に影響したりされたりした 同時代の作家の作品が文章しかないのはつらい。 後世に、再利用される芸術作品という視点は考えさせられた。
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