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眠れる獅子を起こすグランドセイコー復活物語 の商品レビュー

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2024/03/03

大企業のブランディング強化の話だが、中小企業の経営層にもヒントになる内容が豊富に含まれている。事業戦略とマーケティングの本であり、時計マニア向けのコアな内容ではないので注意されたし。 外様の人間が新たな価値を見出して事業再構築や地域活性化を成功させる話は多いが、これもまさにそんな...

大企業のブランディング強化の話だが、中小企業の経営層にもヒントになる内容が豊富に含まれている。事業戦略とマーケティングの本であり、時計マニア向けのコアな内容ではないので注意されたし。 外様の人間が新たな価値を見出して事業再構築や地域活性化を成功させる話は多いが、これもまさにそんな話。現場に答えがあるということと、取引先に儲けてもらう、というのは特に共感するので、今後も意識していきたい。

Posted byブクログ

2023/11/20

三菱商事からセイコーに転職し現在、COOとして活躍している著者による売上3倍に至る体験談。セイコーの概略の戦略は、品質が高いのに売れていなかったモノを、4倍の広告宣伝費を掛けて販売強化した結果、需要が伸び、取扱店も増加したことによって売上3倍を果たしたというもの。戦略としては平凡...

三菱商事からセイコーに転職し現在、COOとして活躍している著者による売上3倍に至る体験談。セイコーの概略の戦略は、品質が高いのに売れていなかったモノを、4倍の広告宣伝費を掛けて販売強化した結果、需要が伸び、取扱店も増加したことによって売上3倍を果たしたというもの。戦略としては平凡で、特に得るものはなかった。 そもそも本書を読むきっかけとなったのは、最近アメリカでグランドセイコーの販売数が伸びているというニュースを見て、グランドセイコーの時計とはどういうものかを知りたくなったからなのだが、製品のことには触れられておらず、期待はずれの内容であった。スイスの時計と肩を並べるといっても、どこが? と思ってしまう。グランドセイコーとはどういう時計で、どのようなコンセプトでどのような魅力があるのかが語られていないので、世界の時計の中での位置付けがわからない。コモディティに販促を掛けて売上を伸ばしただけにも思える。国産の最高峰と言っているが、それでは世界の高級時計の世界では生きていけないと思う。時計作りに対する熱意が感じられないので、スイスの時計のようにワクワクするような魅力も感じられず、今後の日本時計業界には不安を感じてしまう。残念な内容でした。 「良い商品必ずしも売れない」p5 「より付加価値の高い「情緒的価値のあるブランド」へ転換していくことが重要です。「情緒的価値のあるブランド」というのは、その商品を所有する喜びを人々に与え、憧れ、誇り、こだわりを感じさせてくれるものです」p5 「私が事業執行最高責任者に就いてから、グランドセイコーを中心とするグローバルブランド作りの動きを加速させていったのです」p127 「日本の腕時計の実売金額で、金額の80%近くを輸入品が占めています。すなわち、残りの約20%強がセイコーをはじめ国内メーカー品のシェアとなります」p130 「(海外ビジネスの事業構造改革上の課題)米国ビジネスの再構築」p134

Posted byブクログ

2022/07/23

腕時計への愛が全く感じられない。ここ最近グランドセイコーの商品はたしかに変わったが、腕時計は日用品ではなく嗜好品。腕時計やセイコーへの愛があってこそだと思うが、あくまでビジネスライクな手法で眠れる獅子を起こしたとのことで悲しくなった。

Posted byブクログ

2021/04/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

長い間低迷していたSEIKOをグランドセイコーの復活を契機に復活させていく過程を描いたもの。正直同じことの繰り返しで中盤の間延び感が半端ない。 復活にあたっての鍵は以下。 ・現場(社内、販売(小売、消費者)、製造(製造会社、協力会社))を重視し強みまたは弱みの分析のヒントを得ること ・まずは取引先を儲けさせること ・良い商品が必ずしも売れるわけではないためどう売るかの戦略を持ち実行すること ・小さいことでも成功事例を積み重ねること 当たり前のことではあるが忘れてしまいがちなので肝に銘じたい。

Posted byブクログ