日銀ETF問題 の商品レビュー

平山賢一(著者)

2024/04/21

日銀ETF問題についての本。4つの章に沿って4つの疑問に答えていく形式となっている。
①日本政府によるETF購入とは何か
②政府の市場介入は必要か
③政府による株価操作は可能か
④日本銀行によるETF購入はどうなるのか

2023/03/30

戦前からの歴史に踏まえながら、日銀が保有している45兆円の問題と出口戦略について語っている。結局は株式ETFの凍結か、基金などへのスワップかなどである。

2022/02/12

内容は硬派でしたが、面白く、2日間で一気に読みました。

まさに本書が出版された2021年から、日銀はETFの買い入れをそれまでと比べて激減させており、本書のような提言が政策に繋がってたりするのかな？と思いました。

途中、「振り子の原理」ということで自由化と規制化の振幅が云々、という部分については、ややこじつけ感が否めないようなものを感じましたが、それは私が金融素人だからかも知れません。

2022/01/29

タイトルは日銀ETF問題だが、結構な割合を日本の証券史が占めている。
それはそれで面白かった。
また1章はETFの基礎みたいな話で、仕組みを理解していない人には学ぶ点が多いと思う。

表紙に「出口戦略」と載っていて、果たして？と思って読んだ。

正直、これは「出口」なのか？
と思ったけど、提案は具体的ではあると思う。
特に現状ではほとんど機能しないコーポレートガバナンスには効果がありそうに思えた。

ただし、提案を実現するためには日銀そのものに株式運用のスキルは必要そう。

2021/08/19

日銀が抱えるETFを巡る問題や過去の当局・業界による株式市場介入などについてコンパクトにまとまっている。
途中、独自(？)の歴史観に基づくのか振り子による金融史の解説は理解の一助にはなるが冗長な印象。

2021/06/16

日銀金融政策における株式ETF購入の効果と出口戦略、課題について、戦前戦後における政府公的機関による市場介入の歴史を考察しながら論じている。金融の専門家出なくても分かりやすく読める良書。

2021/06/18

日経が「日銀、5月のETF購入ゼロ」を報じた2021年6月1日に図書館から借り出し。意外と薄い本。
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20210601&ng=DGKKZO72451080R30C21A5EN8000
戦時下経済体制を持ち出して議論するのは、経済史としては興味深かったが、現代のアナロジーとして持ち出すのは、わたしには納得感が薄かった。