図書室の怪談 悪魔の本 の商品レビュー
図書室で見つけた黒い本。そこに書かれている怪談が、現実世界にも現れた。 本の怪談をそのまま読むことのできる構成。怪談はしっかりと怖いが、厭な気持ちにさせない巧妙なバランス。さすが長年児童書で怪談を書かれていた作者の面目躍如たる手腕。
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想像以上に怖かった。怪談話は後に残る怖さがありますね!児童書ですが、ハラハラドキドキするシーンもあり面白かったです。
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ありがちな怪談かなと思っていたら、案外怖かったです。 悪魔の本に載っている怪談を読んでいく、というストーリーですが・・・怪談話が現実に起こっていって・・・。 主人公がいじめにあっている、というところも今どきっぽく感じました。
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いじめのターゲットになってしまった大樹。ある日、図書室で見つけた怪談の本を読み進めているといじめの加害者が本と同じような目にあっていった。不気味に思いながらも、何故か読む手が止められず、次々に怪談が現実になっていく。 *** ポプラポケット文庫から多数出ている本の怪談シリーズの新たなシリーズ。冊数がかなり出ているので、ポプラポケット文庫シリーズは数冊しか読んだことがないが今度また順を追って読んでみたいところ。この作者が書く怪談の本シリーズは読んでいる怪談が現実世界に影響を及ぼすスタイルが主流なのかな? この本も読んでいる怪談が現実となって回りの人達に襲いかかる緊張感がありドキドキしながら読み進めた。ただ、他の話と違ってこれは一部を除いていじめの加害者がひどい目にあっているので、読んでいてあんまり同情できなかった。怪談話と主人公の日常話が同時進行で進められ、どちらも非常に面白い展開に。怪談話はなんとなく聞いたことがある話もあったが、それでも恐ろしい話もあり夢中で読んでいった。 怪談話のなかでお気に入りなのは藁人形の話。児童向けのホラー本のため明るい文体だが、怪談の語り手の友人が行ったことはかなり常軌を逸してしまっている。脳裏にその光景を描くだけで不気味で気持ちが悪くてしかたがなかった。 本編の方もラストに向かうにつれ不穏な展開や、急展開が待ち受けていてハラハラしっぱなしだった。 このシリーズは始動したばかりなので残った謎がかなりあるが、主人公を助けてくれた黒い服の男が背負っている、業のようなものが、今のところ一番気になる謎である。
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