教皇のスパイ の商品レビュー
キリスト教とユダヤ人の関係とか、もうよくわからん。その確執の根深さが理解できないから、面白味もなにもあったもんじゃない。読み進めるのに苦労した。
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宗教観が違ってて理解しながら読んだ為スピード感や内容そのものの面白さには至らなかった。フィクションとはわかってるが、過去の事実も散りばめられてるから凄くリアルで、逆にカトリック信者の感想を聞きたいと思った。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ガブリエルシリーズ最新作。ローマ教皇が突然亡くなり、コンクラーベが行われる。教皇の最側近の司教は死亡原因等に不信を持ち、ガブリエルに助けを求める。作者は全てフィションであると明言しているが、ローマ・カトリック教を支配しようとする聖職者、極右政治家の欲望があらわになるにつれ、現実にありうるのでは思ってしまった。本作の主要なテーマはユダヤ教とキリスト教にある。ユダヤ人はなぜディアスポーラとなったのか。何故長い間迫害の対象となったのか。全てはキリストの死に始まるがそれは事実なのか。歴史というものは、時の権力者によっていかようにも書き換えられてたきたという事を改めて思った。 著名な経済学者であるポール・クルーグマンは、「反ユダヤ主義と人種差別を土台としたポピュリズムの台頭には関連性がる」と言っている。”偏見が野放しになったとき、自分が犠牲者の一人となる確率が高いことを、我々の大部分は承知しているように思う”。人間が人間である以上は差別はなくならない宿痾なのかもしれない。しかい同氏の言葉にあるように差別の矛先は誰にでも。そして自分にも向かうこと認識するべきなのであろう。
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