アーセン・ヴェンゲル自伝 赤と白、わが人生 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
名古屋グランパス監督時代の記述は当然ながら少ない。 食事・飲酒について生活の改善を選手にさせた。科学的なトレーニングやストレッチも。 高い目標を掲げて選手にプレッシャーも与えた。 アーセナル就任直後、マスコミから誰?とたたかれたりプライバシーを侵害された。 アーセナルで49試合連続無敗をなしとげたが、マンチェスターユナイテッドとの試合でミスジャッジなど不公平な扱いで記録が止まった。 イングランド人を一人も出さなかったことでマスコミにたたかれた。 サッカーという競技は、パスを受け、どう動くべきか判断し、それを首尾よく行うことに集約される。その際に情報収集能力が重要。優れた選手はボールを受ける10秒前から得る情報の数は4-6、トップレベルは8-10。 10年にわたり性格テストを行った結果、選手が開花するかどうかは、モチベーションの維持にかかっている。若い選手には学び続ける上でのモデルとなる存在が必要となる。成功を収めるには人格的に強力な長所を何か一つ持っていなければならない。 それぞれの選手に敬意を持ち続け、社会的責任があること、模範となり得ることを繰り返し伝えた。 アンリ・ヴィエラ・ビレスなど選手は去っていく。クラブが大切にしているものやクラブの精神という本質的な部分を守り、後世に伝え、永続させようと努力を重ねながら新しい物語を書き始める。 自信を持たせる 各個人にあった対応をする 寛容な心で臨む 22年間アーセナル、1235の公式試合。2018/5/6が最後の試合。
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幼少の日々から始まってサッカー選手となり、監督業を始めてからの日々をフラットに振り返る自伝。 全体の約半分がアーセナルの監督だった時期に当てられ、名古屋時代はヨーロッパでの傷をいやす期間として軽く触れるだけ(アーセナルに行く準備を並行して行っていたとも)。 全体的に平板な印象だけ...
幼少の日々から始まってサッカー選手となり、監督業を始めてからの日々をフラットに振り返る自伝。 全体の約半分がアーセナルの監督だった時期に当てられ、名古屋時代はヨーロッパでの傷をいやす期間として軽く触れるだけ(アーセナルに行く準備を並行して行っていたとも)。 全体的に平板な印象だけど、監督退任後の「身の引き方」について書いている部分はちょっとエモーショナルな感じがする。
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大好きな監督、アーセン・ヴェンゲルの自伝 アルザスの田舎町で育った少年がサッカー選手になり、名門アーセナルで数々のタイトルを獲得する名将になった現実のおとぎ話 ヴェンゲルが選手と監督で関わったチームは、すべて赤と白だったのは面白い 選手時代の話はそこそこに、グランパスでの監督...
大好きな監督、アーセン・ヴェンゲルの自伝 アルザスの田舎町で育った少年がサッカー選手になり、名門アーセナルで数々のタイトルを獲得する名将になった現実のおとぎ話 ヴェンゲルが選手と監督で関わったチームは、すべて赤と白だったのは面白い 選手時代の話はそこそこに、グランパスでの監督時代にも触れながら、本の半分は22年間過ごしたアーセナルでの出来事 そういえばきれいな退任ではなかったけど、やっぱり恨み節が書かれてた とはいえ毒気はあまりなく、ファーガソンとの確執もサラッと触れる程度で全体的にお利口な内容 ヴェンゲルはチーム、選手、試合、練習の管理は当然、育成から選手の食事療法、スタジアム、移籍市場まであらゆる面に関わらないと気が済まない、監督よりも社長のような、その哲学が語られている 2000年代半ばのプレミアリーグ無敗優勝あたりをピークに、その後若手が育って良いシーズンもあったけど、スタジアムの負債でいい選手を他チームに引き抜かれてもいい選手が入ってこないだとか移籍に慎重すぎる面があり、成長著しいフットボールの世界では古参になっていたのも事実 ただヴェンゲル監督時代のアーセナルは、いまのプレミアリーグにはない美しさがあった
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