渡辺省亭画集 の商品レビュー
伝統的な日本絵画の技法と西洋の写実的表現を融合した花鳥画が素晴らしい渡辺省亭。 幕末に生まれ、明治時代から大正時代にかけての画業は、日本美術界の画壇とは距離をとった影響で、戦後を過ぎると最近まではあまり有名ではなかったようだ。それよりも明治期の万博へ出品していた事で、欧米では当時...
伝統的な日本絵画の技法と西洋の写実的表現を融合した花鳥画が素晴らしい渡辺省亭。 幕末に生まれ、明治時代から大正時代にかけての画業は、日本美術界の画壇とは距離をとった影響で、戦後を過ぎると最近まではあまり有名ではなかったようだ。それよりも明治期の万博へ出品していた事で、欧米では当時から評価され多くの東洋美術品コレクターや美術館に収蔵されていたという。若冲や浮世絵と同じように、海外での評価が先行し、欧米のお墨付きという評価が輸入されてから、良さや価値に気付く。なんだかなあ。 そんな渡辺省亭の人物画、花鳥画、七宝額画(原画)等の名作をカラーで紹介、画業についての研究コラムも充実した356ページの豪華な内容、サイズは縦43.5、横32、厚さ7.3センチと大型。そしてお値段は60500円。とっても素晴らしいが、とてもじゃないけど買えません。図書館で借りました。
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