桜宵 新装版 の商品レビュー
香菜里屋シリーズ第2弾。 新装版になっての再読です。 初めて読んだ十数年前、 ビアバーに行きたくて仕方なかったです。笑 キッチン常夜灯ではないけれど、 ビアバー香菜里屋に行きたい!と 当時の私は思っていました。 マスターの工藤と、 お酒と謎を楽しむお客様。 だけど、決してお洒...
香菜里屋シリーズ第2弾。 新装版になっての再読です。 初めて読んだ十数年前、 ビアバーに行きたくて仕方なかったです。笑 キッチン常夜灯ではないけれど、 ビアバー香菜里屋に行きたい!と 当時の私は思っていました。 マスターの工藤と、 お酒と謎を楽しむお客様。 だけど、決してお洒落な謎ではなくて、 その謎はどこか苦くて切ないものだったり。 本作のお気に入りは、「約束」です。 工藤が自分の店を出て、別のお店に出かけるという。 「桜宵」は初めて読んだときは綺麗な話だと思いましたが、38歳になった今、これは許せない!という思いに。苦笑 大好きな北森さんの本が新装版として世に出るのはとても嬉しいです。
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〈再登録〉香菜里屋シリーズ第二作。集まる常連客達の話から事件の真相を言い当ててしまうマスターの観察眼は今作も鋭い。そして料理も美味しそう!「桜宵」に出てくる公園に行ったこともあり、この作品が一番好き。今度は御衣黄の咲く季節に行ってみたいです。 人は誰かを傷つけることもあるけど、癒...
〈再登録〉香菜里屋シリーズ第二作。集まる常連客達の話から事件の真相を言い当ててしまうマスターの観察眼は今作も鋭い。そして料理も美味しそう!「桜宵」に出てくる公園に行ったこともあり、この作品が一番好き。今度は御衣黄の咲く季節に行ってみたいです。 人は誰かを傷つけることもあるけど、癒すことも出来る。明かされた真相が残酷なものでも、同時にどこか救われた気分になれる作品です。
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香菜里屋の常連客になりたくて一緒になって解いて行く、なんてねただの知りたがり屋、噂話好きな客になるんだろうな。 今回はクスッと笑える事件や自分を守る為、行動を起こそうとする場面。 マスターの紐解きがいいんだよね。
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振る舞われる料理や店内の雰囲気は、温かくてとても良い。 だけどストーリー自体はほろ苦く、背筋が寒くなる瞬間さえある。 特に『約束』は恐かった。 扱うのは日常の謎がほとんどで、凄惨な事件現場に遭遇することもない。 それでもやっぱり人の心の暗部に触れる行為には、それと同等の恐さがある...
振る舞われる料理や店内の雰囲気は、温かくてとても良い。 だけどストーリー自体はほろ苦く、背筋が寒くなる瞬間さえある。 特に『約束』は恐かった。 扱うのは日常の謎がほとんどで、凄惨な事件現場に遭遇することもない。 それでもやっぱり人の心の暗部に触れる行為には、それと同等の恐さがある。
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はっきりと真相として明らかにはされていないものの、なんだか不穏な話が多い印象。 特に「約束」は怖い。 そんなの、誰も救われないよ、、、 「旅人の真実」も、きれいなカクテルの裏に見えてくるものは怖い。でも、金色のカクテルは見てみたいなぁ。 「桜宵」は、男の身勝手さと思えてならなかっ...
はっきりと真相として明らかにはされていないものの、なんだか不穏な話が多い印象。 特に「約束」は怖い。 そんなの、誰も救われないよ、、、 「旅人の真実」も、きれいなカクテルの裏に見えてくるものは怖い。でも、金色のカクテルは見てみたいなぁ。 「桜宵」は、男の身勝手さと思えてならなかった。 彼女の不遇は切ないけど、それだけになおさら。 「犬のお告げ」も、ヒトの都合で犬をあんなふうに利用して苦しめたなんて許せない。 事件には眉をひそめたくなっても、香菜里屋のお客も、出てくる料理も、もちろん店主工藤も素敵なので、次を読まずにはいられない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
シリーズ第2弾。 東京は三軒茶屋の裏路地にあるビアバー《香菜里屋》。決して立地条件が良い訳ではないのに客足が途切れないのは、美味しいビールと料理が楽しめる隠れ家のような安らぎの場だから。 いつものようにマスターの工藤が優しい笑顔で訪れるお客たちを出迎えてくれる。 工藤が「少し変わった物を作ってみたのですが」と言いながら勧める創作料理にまず間違いはない。お客の好みを知り尽くした男の饗しに、皆必ずや満足するはず。 今回も工藤と常連客たちの推理合戦が楽しめた。工藤と常連客たちの仲の良さはいつ読んでも心地よい。 ビアバーだけに推理合戦後の後味はちょっと苦めだけれど。 そして今回も工藤作の料理の数々は想像するだけでお腹が減る。特に桜飯が食べてみたい。 5編のうち『犬のお告げ』『旅人の真実』が面白かった。 今回初登場のカクテルバー香月のバーマン・香月も気になる存在。
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十五周年/桜宵/犬のお告げ/旅人の真実/約束 香菜里屋にやって来る謎たちには様々な味がする。それを明かしてくれるのはマスターの工藤。今回もそれぞれに美味しい時間でした。
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前作に続いて、美味しい食べ物やお酒を想像しながらミステリーを楽しめた。 ミステリーの結末に曖昧さがある感じが、お酒の酔いが回ってふわふわしている感じと似ていて、気持ちよく読み終えることができた。
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十五周年/桜宵/犬のお告げ/旅人の真実/約束、の5篇が収録された、香菜里屋シリーズ2作目。 ビヤバーが舞台だからというわけではないでしょうが、ほろ苦いどころかエクストラビターな後味の短編が多いですね。 その中では、チェスタトンのブラウン神父ものの1篇と同じタイトルを持つ「犬のお...
十五周年/桜宵/犬のお告げ/旅人の真実/約束、の5篇が収録された、香菜里屋シリーズ2作目。 ビヤバーが舞台だからというわけではないでしょうが、ほろ苦いどころかエクストラビターな後味の短編が多いですね。 その中では、チェスタトンのブラウン神父ものの1篇と同じタイトルを持つ「犬のお告げ」、そして冒頭の「十五周年」が比較的(あくまでも比較的)、飲みやすかったかなぁ。 愛憎とか情念が色濃いもの(色恋もの!?)は、なんとなく苦手です。
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シリーズ2作目。登場する料理が美味しそう…前作よりも更に食欲がそそられました! 表題作は2作目。表紙がなぜこの色なのかも読んで納得。前作に登場した常連さんも出てて面白かった。最後の話、ラストは怖かったけど…
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