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パリ警察1768 新装版 の商品レビュー

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2023/06/11

時代背景と海外もので読みにくさは多少あったけど、ラストの真相はさすがの真梨幸子さん。 この手のラストはやっぱり好き。 そしてパリの地下にはいまでも、、。

Posted byブクログ

2023/01/22

高度成長期辺りまでの日本を舞台にしたノスタルジー系の映画作品を評して、この手の作品には臭いが欠けている、昔の日本は臭かったと言う文言を目にして、思わず笑ってしまったことがある。まあ確かに、昔はどこもくみ取り式だったね、公衆便所なんかホント地獄だった。このお話の舞台はくみ取り便所ど...

高度成長期辺りまでの日本を舞台にしたノスタルジー系の映画作品を評して、この手の作品には臭いが欠けている、昔の日本は臭かったと言う文言を目にして、思わず笑ってしまったことがある。まあ確かに、昔はどこもくみ取り式だったね、公衆便所なんかホント地獄だった。このお話の舞台はくみ取り便所どころが糞便を窓から投げ捨て、誰も身体を洗わないという、悪臭都市パリ。主人公の警部の役割も犯罪の取り締まりより、放蕩貴族の醜聞を握りつぶすという香しからざるもの。社会や体制は腐敗しまくり、登場人物は程度の差こそあれ悪人ばかり。それでも主人公にはそれなりに貫き通す義みたいなものがあって、そのせいか読後感は悪くない。

Posted byブクログ

2021/04/18

新書が出てるのを知らずにAmazonで古本を購入。 めちゃくちゃ面白い!!久しぶりに、なんだこれ!って本に出会った! 1768年のパリ、ルイ15世時代のパリ、混乱と欲望に溢れた時代。 登場人物はサド侯爵、マレー警部、印刷工房の息子。 これをイヤミスとジャンル分けしたくない。 真梨...

新書が出てるのを知らずにAmazonで古本を購入。 めちゃくちゃ面白い!!久しぶりに、なんだこれ!って本に出会った! 1768年のパリ、ルイ15世時代のパリ、混乱と欲望に溢れた時代。 登場人物はサド侯爵、マレー警部、印刷工房の息子。 これをイヤミスとジャンル分けしたくない。 真梨幸子さん、凄すぎます。

Posted byブクログ

2021/04/10

+++ 人に潜む闇を、どぎついまでに見せつけ さらに待ち受ける衝撃の結末。 あなたの知らない真実。 革命直前のパリを舞台にした 繊細で大胆なミステリー。 +++ 1768年のパリで起きた騒動は、18年前に起きた事件を思い起こさせ、どちらの渦中にも登場するサド侯爵と彼の周りの人々...

+++ 人に潜む闇を、どぎついまでに見せつけ さらに待ち受ける衝撃の結末。 あなたの知らない真実。 革命直前のパリを舞台にした 繊細で大胆なミステリー。 +++ 1768年のパリで起きた騒動は、18年前に起きた事件を思い起こさせ、どちらの渦中にも登場するサド侯爵と彼の周りの人々のことが改めて思い起こされる。それらをめぐるあれこれを探る、マレー警部やほかの警察官の出自や育ちにまで物語は及ぶ。現在からは全く想像ができない18世紀のパリの風物も興味深く、眉を顰めたくなるようではあるが、犯罪も、その環境に影響される部分も多くあったのかもしれないと思ったりもする。現代のミステリとは全く別の読み解き方を示された一冊でもあるかもしれない。

Posted byブクログ