死と向き合う言葉 の商品レビュー
この本は呉先生が、末期の言葉のように、遺言のように、辞世の句のようにして語られた言葉を記したものである。そしてそれは、先生と私が互いに老いを実感するようになったから、今後の生き方と死に方をじっくり語り合ってみようという企画が立ちあがった頃には、全く予想もできなかった事態へと世界が...
この本は呉先生が、末期の言葉のように、遺言のように、辞世の句のようにして語られた言葉を記したものである。そしてそれは、先生と私が互いに老いを実感するようになったから、今後の生き方と死に方をじっくり語り合ってみようという企画が立ちあがった頃には、全く予想もできなかった事態へと世界が変容し、否応なく、より鋭利な思考へと向わざるを得ない差し迫った死の議論となったのである。(「あとがき―遺される言葉 加藤博子」より抜粋) まえがき 死、この不条理なもの 呉智英 第一章 「死への問い」を問う 第二章 物語で描かれる死 第三章 死後に継ぐもの 第四章 捨身 第五章 霊魂のつらなり あとがき―遺される言葉 加藤博子【先賢たちの死生観】 カミュ、サン=テグジュペリ、ミヒャエル・エンデ、ニーチェ、ドストエフスキー、釈迦、孔子、荘子、イエス、平塚らいてう、宮澤賢治、ユヴァル・ノア・ハラリ、柳田國男、ノヴァーリス、小泉八雲、上田秋成、折口信夫、深沢七郎、ハイデガー、三島由紀夫、手塚治虫、水木しげる、宮崎駿、江藤淳、西部邁、ポー、大竹晋、岡崎次郎、本居宣長、荻生徂徠、沖田×華、カズオ・イシグロ、木下恵介、ゲーテ、小林秀雄、シェリー・ケーガン、親鸞、シュタイナー、平敦盛、高山彦九郎、谷川健一、谷崎潤一郎、つげ義春、橋田壽賀子、福沢諭吉、プレスリー、フランクル、法然、正宗白鳥、マルクス、ヤスパース、山折哲雄、ユング、オスカー・ワイルド、ビアズリーetc.
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「死」について、過去の名作の著者等がどんなふうに捉えていたのかを、呉さんと加藤さんが対談形式で語るもの。カミュやエンデ、サンテクジュペリ、ニーチェ、孔子といった海外の知性から、柳田國男、宮沢賢治、折口信夫など、日本の事例まで取り上げている。テーマは面白いのだが、この対談が言いっぱ...
「死」について、過去の名作の著者等がどんなふうに捉えていたのかを、呉さんと加藤さんが対談形式で語るもの。カミュやエンデ、サンテクジュペリ、ニーチェ、孔子といった海外の知性から、柳田國男、宮沢賢治、折口信夫など、日本の事例まで取り上げている。テーマは面白いのだが、この対談が言いっぱなしというか(だから対談なんだけど)、思いつきの羅列という印象、酔っ払っているのかと思うような箇所すらあり、ちょっと期待と違ってた。「死」というテーマでさまざまな作品を読み解くのは面白い取り組みであり、別の本を探してみようと思いました。
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死を題材に呉智英がいろいろと語る本。雑学的に気軽に読めるが、呉が好きでないとふーんで終わってしまう感じ。
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