江戸の美食 の商品レビュー
【女性作家による、美食をテーマとした短編時代小説】…という趣向のアンソロジー。 図書館でコレといった本が見つからない時、アンソロジーの棚を探す。 新しく好みの作家さんを見つけるきっかけにもなるし、編者の目を通して選ばれた作品ならではの佳作が揃うことが多い。 …のだけれど、こ...
【女性作家による、美食をテーマとした短編時代小説】…という趣向のアンソロジー。 図書館でコレといった本が見つからない時、アンソロジーの棚を探す。 新しく好みの作家さんを見つけるきっかけにもなるし、編者の目を通して選ばれた作品ならではの佳作が揃うことが多い。 …のだけれど、この一冊は、シリーズの愛読者なのだろう編者が、長く続いている物語の流れの中からテーマに合いそうなエピソードを一本ずつ抜いて並べただけのようで、私のような初読の読者には作中の設定も人間関係もわからず、モヤモヤ。 たまたまシリーズ一作目を読んで知っていた作品でさえ、モヤモヤ。 強いてあげれば、解説を読んでやっと舞台設定が理解できた『蕗味噌』は、人情ドラマとして面白いシリーズかな、と思った。 でも食べ物は蕗味噌、山椒味噌、柚味噌…って味噌のみ。好きだけどさあ。 以前読んだ、よく似たテーマで編まれた「まんぷく」が、どれも一作品として読めて、それぞれの登場人物の活躍する世界をもっと読んでみようと思わされた美味しい一冊だったので、期待しすぎたせいもあるかもしれない。 料理も、どれも明日食べたくなるほど美味しそうだったし… ちと残念。
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いずれもシリーズものの一遍。 シリーズを把握していた方が楽しめる。 特に『お通し 謎の食材表』は中途半端。
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