プラスチックと歩む の商品レビュー
『プラスチックと歩む その誕生から持続可能な世界を目指すまで』仏バイオプラ研究者による啓蒙書。業界関係者として勉強がてら読了。欧州で先行するプラ規制や生分解やバイオプラの位置付けや社会の空気感がなんとなく掴める。リサイクルやバイオ系の不都合な面がスルーされてるのはどこも同じか。
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生分解性を持たないプラスチックはナノ粒子として自然界に半永久的に残存し、生物はもちろん人間にも悪影響を与える可能性がある それを立証するデータは無いが否定するデータもない。予防原則の立場からプラスチックの使用は禁止にしよう。 プラスチックはリサイクル100%にするのは原理的に不...
生分解性を持たないプラスチックはナノ粒子として自然界に半永久的に残存し、生物はもちろん人間にも悪影響を与える可能性がある それを立証するデータは無いが否定するデータもない。予防原則の立場からプラスチックの使用は禁止にしよう。 プラスチックはリサイクル100%にするのは原理的に不可能。プラスチックは必ず劣化して最終的には廃棄せざるを得ない。 IPCC 気候変動に関する政府間パネル IPPPF 微粒子汚染に関する政府間パネル
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劣化が早く他の成分を取り込みやすく、生分解性がないということの恐ろしさがよく分かった。 リサイクルは完全でなく、劣化や粉砕された後にも目に見えないマイクロプラスチック、ナノプラスチックとなって地球上に蓄積される。海、土壌、生体内にも。 解決案としては、生分解性プラスチック、植物の葉、計り売り、固形洗剤を使うなど。 今まで何の意識もせずに便利に使っていたプラボトルやスポンジ、ポリエステルの服などが毒物のように思えてきた。 直ちにプラスチックゼロの生活は無理だけど、考えながら少しずつ減らしていきたい。 本書はフランスの話なので日本の実態も気になるところ。
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食品の包装はもとより、生活雑貨、衣類、ビジネス機器、子供達のおもちゃから、自動車や飛行機、そして建築など、身の回りのありとあらゆる用途で使われているプラスチック。落としても割れず、水にも強く、長期間使えて、しかも軽くて色や形状の加工が自由自在、そして安価であるというその限りなく便...
食品の包装はもとより、生活雑貨、衣類、ビジネス機器、子供達のおもちゃから、自動車や飛行機、そして建築など、身の回りのありとあらゆる用途で使われているプラスチック。落としても割れず、水にも強く、長期間使えて、しかも軽くて色や形状の加工が自由自在、そして安価であるというその限りなく便利な素材が、自然環境や人体に長期にわたって、ダメージを与え続けるという事実は、現代の人々にはなかなかピンと来ないのではないだろうか。何百年にもわたって、決して自然に帰ることなく存在し続け、体の中の組織にまで入り込んで蓄積していく恐ろしさが、克明に描かれている。プラスチック・モンスター、ストップ・ザ・プラスチックなどという言葉は昨今よく耳にするようにはなったが、生活の必需品ともいえる現代社会においては、その使用をやめようとまでは、自分も含め、ほとんどの人が思わないにちがいない。あたりを見回してみて、それらを別の素材に置き換えることは、現段階では絶望的に難しく思える。 いずれにせよ、プラスチックに対する意識が変わる啓蒙の書として一読をお薦めする。個人的には、第7章と8章が近未来のフィクションなので、せっかくのリアリティが薄められてしまったようなもったいなさを感じた。
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酸化型分解性プラスチック 太陽光で微細化する 生分解性はない 農業用シート PLAポリ乳酸プラスチック 60℃以上の環境下でないと生分解性がない 生分解性プラスチック でんぷんが成分 耐水性に劣る バイオプラスチック でんぷんのポリマー鎖を化学処理でモノマーの糖にし、 微生物の代謝でエタノールに変え 水分子を取り、炭素の二重結合にてエチレンになる。 PHAバイオプラスチック 見た目や耐久性や透明性は劣る リサイクルの問題 ポリマー鎖の三次元構造がスポンジのように異物を吸収し変色する ダウングレードリサイクル 発展途上国へ PET 高密度で不活性 深部が汚染されにくい 添加剤が少ない 回収しやすい インドのチャイの器もプラスチック製に 先進国では一人年間100kgのプラスチックを使用 欧州のプラゴミ50%を海外へ 2025年に100%リサイクル? 燃やさなければCO2排出量は製造時のエネルギーのみ プラスチックが厚ければ使い捨てではない? マイクロプラスチック 衣服の洗濯くず、タイヤ、建材の塗料、 「プラスティグロメレート」岩、堆積物、砂などとくっついて固まったポリマー 放っておけばナノサイズに 人体細胞への侵入 アスベストや大気汚染と同じ プラスチックである必要? 液体商品の固形化、ディスペンサーで提供、植物の葉でラッピング・・・ 解決案はない
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