アートのための数学 第2版 の商品レビュー
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借りたもの。 “アート”が何故美しいと思うのか? その理由を数学で解釈する、ロジカルな一冊。この“アート”は古典芸術の方法論に留まらず、カメラやデジタル分野のツールにも言及している! そのため、機械工学やデータの仕組みの話にもちょっとだけ触れている。 更には人体が色や音を受け取っ...
借りたもの。 “アート”が何故美しいと思うのか? その理由を数学で解釈する、ロジカルな一冊。この“アート”は古典芸術の方法論に留まらず、カメラやデジタル分野のツールにも言及している! そのため、機械工学やデータの仕組みの話にもちょっとだけ触れている。 更には人体が色や音を受け取った時の人間の現象まで。 何気なく使っている言葉――色とか音など――の定義を簡単な言葉で解説し、その仕組みを“数学”で表す。 プラトンは「神は永遠に幾何学する」と言ったが、正にその通りだった。 色も音も波長(光の波、振動の波)であり、数式に表せる。 美しい和音を生み出す整数比、倍音、ピタゴラス音律…音楽と数学を結び付け《天体の音楽》(これが後に《楽奏の天使》となる)を提唱する… 光(目)、音(耳)から受けた刺激を、人体はダイレクトに受け取っている訳ではない。 興味深かったのは、私は今まで感覚的にしか受け止めていなかった、デジタル描画ツールの仕組み――ペジェ曲線や、明るさ・コントラスト、トーンカーブ――について、数式で表して解説している後半。 私はその辺りを専門的に習ったことが無かったので、とにかく新鮮だった。 0と1のデータであるデジタルの世界で、描画がどのように解釈されているのか……基準点からビットで描写され、その積み重ねの膨大なデータ、“数”があった。 また、5G以降の普及に伴い今後注力されそうなメタバース、3DCGの概念も解説されている。「3DCGはプラモデル作り(p.180)」……なるほど? 最後は同著者『デザインのための数学』( https://booklog.jp/item/1/4274068250 )のダイジェストっぽい内容。
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著者が大学で行っている講義のの教材として使用していると書かれていて納得。 広く、浅く、雑多であるという印象。 各分野の入門的な位置づけになっていると思うが、心躍るような内容ではないことは確か。
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