イラストでわかるオノマトペじてん の商品レビュー
全ての漢字にルビが振ってあり、ちょっと難しい漢字の言葉は最初からひらがなにしてある小学生向けの本。 似たような表現を2つ並べクイズにしているので楽しいし、どんな時に使うのかの説明も分かり易い。 問題文の様子はカラーのマンガで上手に示していて、これが理解を助けるポイントになってい...
全ての漢字にルビが振ってあり、ちょっと難しい漢字の言葉は最初からひらがなにしてある小学生向けの本。 似たような表現を2つ並べクイズにしているので楽しいし、どんな時に使うのかの説明も分かり易い。 問題文の様子はカラーのマンガで上手に示していて、これが理解を助けるポイントになっていると感じる。 「温かさで、ねむりに引きこまれているのは」どっち? うとうと・うつらうつら 「やり方がわからなくて手間取っているのは」どっち? もたもた・ぐずぐず なんとなくどっちかを選べても、使い分け方を説明せよ、と言われたら困りますね。 ぶすり・ずぶり・ぐさり、 わくわく・うきうき、 がっかり・がっくり なんかも難しい。 いろんなオノマトペがあるが、4章までは全国共通というか一般的なもの。 本書で特徴的なのは5章で、「方言のオノマトペ」が紹介されている。 「今夜はにやにやして寝苦しい」の意味が分かる人、この「にやにや」の使い方は方言ですよ。 章の最後にあるコラムも面白い。 「もふもふ」は2000年を過ぎてから広まって定着したんですね。 昔も今も短歌を楽しむ方が多いですが、オノマトペをうまく使うと味わい深くなると思います。 ・白菜が赤帯しめて店先にうっふんうっふん肩を並べる これなんか、普段あまり耳にしない「うっふんうっふん」でいろんな事を考えちゃいます。
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「オノマトペ」って、「ぽかぽか」や「ひしひし」みたいな、同じ言葉が二つ続くものだけではなかったことに、まずは新鮮な驚き。 オノマトペは、「ニャア」のような「擬音語」と、「ほんのり」のような「擬態語」をまとめて言う言葉で、児童向けなのですが、読んでいく内に、大人も楽しめる学びがあ...
「オノマトペ」って、「ぽかぽか」や「ひしひし」みたいな、同じ言葉が二つ続くものだけではなかったことに、まずは新鮮な驚き。 オノマトペは、「ニャア」のような「擬音語」と、「ほんのり」のような「擬態語」をまとめて言う言葉で、児童向けなのですが、読んでいく内に、大人も楽しめる学びがあると思いました。 各ページ毎に、似た二つのオノマトペが詳しい説明付きで載っており、どちらに該当するのかを答えるクイズもあるのだが、これが意外と答えに迷うものもあって楽しい。 例えば、「もたもた」と「ぐずぐず」で、やり方がわからなくて手間取っているのはどっち? のような。 また、コラムでは、語尾が変わるだけで、雰囲気が変わる興味深い内容もあり、例えば「くる」の場合。 「くるり」 ちょうど一回りした感じ。 「くるっ」 くるりよりも、すばやく回った感じ。 「くるん」 回った後、余韻を感じる。 「くるくる」 連続で回ってる感じ。 「くるーん」 大きく緩やかに回ってる感じ。 こうして見ると、日本語って奥が深くて面白いし、声に出して言ってみると、言葉の可愛さや美しさも改めて実感して、日本人の誇りのようなものを、こういったところにも感じられました。 ちなみに、上記の答えは「もたもた」です。
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